LESSON 01

植物も呼吸している

酸素消費と二酸化炭素放出のデータを読もう

「植物も呼吸している」第4段階。気体変化を1 g・1時間当たりへ直し、呼吸の速さを比較します。

酸素消費と二酸化炭素放出のデータを読もう

このレッスンの役割

前のレッスンでは発芽種子の温度上昇を呼吸と結びました。今回は、種子の量や測定時間が違うデータを、1 g・1時間当たりへそろえて比較します。

目標は、合計値の大きさではなく、単位をそろえた呼吸の速さを求めることです。

知る・理解する

呼吸の大小を公平に比べるには、酸素の減少量や二酸化炭素の増加量を、質量と時間で割ります。

呼吸速度=気体の変化量÷種子の質量÷時間

条件 種子 時間 O₂減少量
A 20 g 2時間 12 mL
B 40 g 2時間 18 mL

Aは12÷20÷2=0.30 mL/(g・時間)、Bは18÷40÷2=0.225 mL/(g・時間)です。合計ではBが大きくても、1 g当たりではAの呼吸が速いと分かります。

合計値を質量と時間でそろえる酸素減少量を種子質量と時間で順に割り、一グラム一時間当たりの呼吸速度に直す気体変化量12 mL質量で割る÷20 g時間で割る÷2 h0.30mL/(g・h)

具体例で使う

温度の異なる条件を比べる場合も、種子の種類・質量、時間、水分をそろえます。温度が高いほど常に速いとは限らず、極端な高温では細胞が傷み、呼吸が弱まる場合があります。

計算後は、単位と大小が問いに合っているか確認します。

誤答を直して次の学びへつなげる

「Bは18 mLでAの12 mLより大きいから、Bの方が呼吸が速い」は質量を無視しています。Bは種子も2倍です。

次は数値だけでなく、呼吸・呼吸運動・光合成という言葉の混同を直します。

自分で確かめよう

確認1:Aの1 g・1時間当たりの酸素減少量は?12÷20÷2=0.30 mL/(g・時間)です。
確認2:合計値だけで比べられない理由は?種子の質量や測定時間が違うと、合計量も変わるからです。
確認3:呼吸速度を比べる前にそろえるものは?少なくとも質量と時間をそろえ、必要に応じて温度や種子の種類も確認します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。