酸素消費と二酸化炭素放出のデータを読もう
このレッスンの役割
前のレッスンでは発芽種子の温度上昇を呼吸と結びました。今回は、種子の量や測定時間が違うデータを、1 g・1時間当たりへそろえて比較します。
目標は、合計値の大きさではなく、単位をそろえた呼吸の速さを求めることです。
知る・理解する
呼吸の大小を公平に比べるには、酸素の減少量や二酸化炭素の増加量を、質量と時間で割ります。
呼吸速度=気体の変化量÷種子の質量÷時間
| 条件 | 種子 | 時間 | O₂減少量 |
|---|---|---|---|
| A | 20 g | 2時間 | 12 mL |
| B | 40 g | 2時間 | 18 mL |
Aは12÷20÷2=0.30 mL/(g・時間)、Bは18÷40÷2=0.225 mL/(g・時間)です。合計ではBが大きくても、1 g当たりではAの呼吸が速いと分かります。
具体例で使う
温度の異なる条件を比べる場合も、種子の種類・質量、時間、水分をそろえます。温度が高いほど常に速いとは限らず、極端な高温では細胞が傷み、呼吸が弱まる場合があります。
計算後は、単位と大小が問いに合っているか確認します。
誤答を直して次の学びへつなげる
「Bは18 mLでAの12 mLより大きいから、Bの方が呼吸が速い」は質量を無視しています。Bは種子も2倍です。
次は数値だけでなく、呼吸・呼吸運動・光合成という言葉の混同を直します。
自分で確かめよう
確認1:Aの1 g・1時間当たりの酸素減少量は?
12÷20÷2=0.30 mL/(g・時間)です。確認2:合計値だけで比べられない理由は?
種子の質量や測定時間が違うと、合計量も変わるからです。確認3:呼吸速度を比べる前にそろえるものは?
少なくとも質量と時間をそろえ、必要に応じて温度や種子の種類も確認します。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。