光を強くすると光合成はどこまで増えるか考えよう
このレッスンの役割
前のセクションでは、光合成による気体の変化をBTB溶液や酸素の検出で確かめました。ここからは、光の強さを変えたとき、光合成の速さがどう変わるかを考えます。
目標は「光が強いほど増える」と覚えるだけでなく、増え方が途中で小さくなる理由を説明することです。
知る・理解する
光が弱い範囲では、光を強くすると使えるエネルギーが増え、光合成の速さも大きくなります。しかし光が十分に強くなると、二酸化炭素の濃度、温度、水、葉緑体の働きなど別の条件が不足し始めます。そのため、光だけをさらに強くしても増え方が小さくなり、やがてほぼ頭打ちになります。
光合成の速さをその時点で最も強く制限している条件を、制限要因と考えます。暗い場所では光が制限要因になりやすく、十分明るい場所では別の条件が制限要因になりやすいのです。
具体例で使う
光の強さを10から20へ上げると酸素発生量が2から5へ増え、20から40では5から8へ増え、40から80では8から9へしか増えなかったとします。全体として増えていますが、強い光の範囲では増加が小さくなっています。
このとき「80でも光が必要ない」のではありません。光は必要ですが、さらに増やしても別の不足条件のため効果が小さいと考えます。
誤答を直して次の学びへつなげる
「光を2倍にすれば、光合成も必ず2倍」は誤りです。弱い範囲では近い増え方をする場合がありますが、強い範囲では頭打ちになります。
次は水草とランプを使い、光だけを変えてこの関係を確かめる実験を設計します。
自分で確かめよう
確認1:光が弱い範囲で光合成が増える理由は?
光合成に使える光のエネルギーが増えるからです。確認2:強い光で頭打ちになる理由は?
二酸化炭素や温度など、光以外の条件が制限要因になるからです。確認3:頭打ちなら光は不要?
不要ではありません。光は必要ですが、それ以上強くしても別の条件のため速さが増えにくい状態です。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。