LESSON 01

光の強さと光合成

光を強くすると光合成はどこまで増えるか考えよう

「光の強さと光合成」第1段階。弱光域の増加と強光域の頭打ちを制限要因から理解します。

光を強くすると光合成はどこまで増えるか考えよう

このレッスンの役割

前のセクションでは、光合成による気体の変化をBTB溶液や酸素の検出で確かめました。ここからは、光の強さを変えたとき、光合成の速さがどう変わるかを考えます。

目標は「光が強いほど増える」と覚えるだけでなく、増え方が途中で小さくなる理由を説明することです。

知る・理解する

光が弱い範囲では、光を強くすると使えるエネルギーが増え、光合成の速さも大きくなります。しかし光が十分に強くなると、二酸化炭素の濃度、温度、水、葉緑体の働きなど別の条件が不足し始めます。そのため、光だけをさらに強くしても増え方が小さくなり、やがてほぼ頭打ちになります。

光合成の速さをその時点で最も強く制限している条件を、制限要因と考えます。暗い場所では光が制限要因になりやすく、十分明るい場所では別の条件が制限要因になりやすいのです。

光の強さと光合成の速さの基本曲線光が弱い範囲では速さが増え、強い範囲では別の条件に制限されて頭打ちになる光が主な制限別の条件が主な制限光の強さ光合成の速さ

具体例で使う

光の強さを10から20へ上げると酸素発生量が2から5へ増え、20から40では5から8へ増え、40から80では8から9へしか増えなかったとします。全体として増えていますが、強い光の範囲では増加が小さくなっています。

このとき「80でも光が必要ない」のではありません。光は必要ですが、さらに増やしても別の不足条件のため効果が小さいと考えます。

誤答を直して次の学びへつなげる

「光を2倍にすれば、光合成も必ず2倍」は誤りです。弱い範囲では近い増え方をする場合がありますが、強い範囲では頭打ちになります。

次は水草とランプを使い、光だけを変えてこの関係を確かめる実験を設計します。

自分で確かめよう

確認1:光が弱い範囲で光合成が増える理由は?光合成に使える光のエネルギーが増えるからです。
確認2:強い光で頭打ちになる理由は?二酸化炭素や温度など、光以外の条件が制限要因になるからです。
確認3:頭打ちなら光は不要?不要ではありません。光は必要ですが、それ以上強くしても別の条件のため速さが増えにくい状態です。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。