LESSON 01

道管で水を運ぶ

根・茎・葉をつなぐ道管の連続した経路を描こう

「道管で水を運ぶ」第1段階。根・茎・葉脈の道管を、水の連続した輸送路として捉えます。

根・茎・葉をつなぐ道管の連続した経路を描こう

このレッスンの役割

前のセクションでは、土壌水が根毛から根の内部へ入り、道管へ届くまでを学びました。今回は、その道管が根だけで終わらず、茎を通って葉脈まで連続していることを捉えます。

目標は「水が植物全体へしみ込む」ではなく、入口・通路・到着点を一つの経路として説明することです。

知る・理解する

道管は、水と水に溶けた無機養分を運ぶ管です。根の中心部にある道管は茎の道管へ続き、さらに葉脈の道管へつながります。器官ごとに名前が変わるのではなく、植物全体を縦につなぐ輸送路です。

水の経路は「土壌水→根毛→根の内部→根の道管→茎の道管→葉脈の道管→葉の細胞」と追えます。葉へ届いた水の一部は光合成などに使われ、多くは気孔から水蒸気として出ます。

根から茎を通り葉まで続く道管根毛から入った水が根の道管、茎の道管、葉脈の道管へ連続して上がる茎の道管葉脈へ根毛から

具体例で使う

しおれた葉へ直接水をかけなくても、切り花の茎を水に入れると葉が張ることがあります。茎の切り口から入った水が道管を通り、葉まで届いたためです。

逆に、茎の水の通路がつぶれたり空気が入ったりすると、根や切り口に水があっても葉へ届きにくくなります。器官が水を持つだけでなく、連続した通路が保たれていることが大切です。

誤答を直して次の学びへつなげる

「道管は茎だけにある」は誤りです。根・茎・葉脈の道管が連続するから、根で吸収した水を葉へ運べます。

「水は茎全体へ均一にしみ込んで上がる」も誤りです。色水実験では特定の管が染まり、道管という限られた通路を通ることが分かります。次は、その証拠を得る実験の組み立てを学びます。

自分で確かめよう

確認1:水の経路を根毛から葉まで順に言おう。根毛→根の内部→根の道管→茎の道管→葉脈の道管→葉の細胞です。
確認2:根に水があっても葉がしおれる場合、どこを疑える?根から葉へ続く道管が傷ついた、つぶれた、空気が入ったなど、連続した通路の問題を考えられます。
確認3:道管を「器官」ではなく「輸送路」と見る理由は?根・茎・葉という複数の器官をまたいで連続し、水を運ぶ共通の通路だからです。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。