LESSON 01

デンプンを確かめる実験

未知の葉の反応図から操作・結果・結論をつなごう

「デンプンを確かめる実験」第6段階。遮光・ふ入り葉などの反応図を比較し、確かめた条件と限界を述べます。

未知の葉の反応図から操作・結果・結論をつなごう

このレッスンの役割

このセクションでは、ヨウ素反応の意味、暗所処理と遮光、脱色、結果の読み方、失敗診断を順に学びました。最後は、遮光・ふ入り葉・二酸化炭素除去が組み合わされた初見資料へ使います。

目標は、反応色だけで答えず、どの比較がどの条件を確かめたかと、資料だけでは言えないことまで説明することです。

知る・理解する

初見の実験図は、次の順で読みます。

  1. 暗所処理があり、開始時のデンプンを減らしたか確認する。
  2. 葉の各部分について、光・葉緑体・二酸化炭素の条件表をつくる。
  3. 青紫色になった位置を表へ書き込む。
  4. 一条件だけが違う二部分を比較する。
  5. 直接分かるデンプンの有無と、比較から考える光合成の条件を分ける。

未知の葉の反応図を条件表へ変換する葉の露光緑色部、遮光緑色部、露光白色部を、光と葉緑体の条件および反応色へ対応させる遮光部分条件→反応露光・緑色光あり・葉緑体あり→青紫遮光・緑色光なし→黄褐色露光・白色葉緑体ほぼなし→黄褐色

具体例で使う

ふ入り葉の緑色部の一部を遮光し、光を当てた後に調べました。露光した緑色部だけが青紫色で、遮光した緑色部と露光した白色部は黄褐色でした。

露光緑色部と遮光緑色部は主に光の有無が違うため、光の必要性を考えられます。露光緑色部と露光白色部は主に葉緑体の有無が違うため、葉緑体のある部分で光合成が行われると考えられます。この資料には二酸化炭素なし条件がないため、二酸化炭素の必要性をこの比較だけで確かめたとは言えません。

誤答を直して次の学びへつなげる

「青紫色の場所を一つ見つければ、光・水・二酸化炭素・葉緑体のすべてが必要だと証明できる」は誤りです。一つの比較が確かめるのは、原則として一つの条件です。

入試記述では「比較した二部分」「異なる一条件」「観察結果」「結論」をそろえます。ここで身につけた対照と証拠の考え方は、次のBTB溶液などを使う気体の実験でも使います。

自分で確かめよう

確認1:露光緑色部と遮光緑色部の比較で確かめる条件は?光の有無です。ほかの条件が共通なら、光が必要かを考えられます。
確認2:露光緑色部と露光白色部の比較から何が分かる?葉緑体のある緑色部でデンプンができたため、葉緑体のある部分で光合成が行われると考えられます。
確認3:二酸化炭素条件が同じ資料で、その必要性まで証明できる?できません。二酸化炭素の有無だけを変えた別の対照比較が必要です。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。