LESSON 01

植物も呼吸している

発芽種子の温度上昇から呼吸のエネルギーを考えよう

「植物も呼吸している」第3段階。発芽種子と加熱種子を比べ、呼吸で放出されるエネルギーを温度から考えます。

発芽種子の温度上昇から呼吸のエネルギーを考えよう

このレッスンの役割

暗所実験で呼吸による二酸化炭素を確かめたので、今回は呼吸でエネルギーが放出されることを温度変化から考えます。

目標は、生きた発芽種子と呼吸しない対照を比べ、温度上昇を呼吸へ結び付けることです。

知る・理解する

同じ質量の種子を二つの保温容器へ入れます。Aには発芽中の生きた種子、Bには加熱して生命活動を止めた種子を入れ、どちらも同じ初期温度、水分、外気条件にそろえます。温度計を差し、一定時間ごとに測ります。

Aだけ温度が上がれば、外気や容器だけの影響では説明できません。発芽種子が蓄えた養分を呼吸で分解し、そのとき放出されたエネルギーの一部が熱となったと考えます。

発芽種子と加熱種子の温度を比べる同じ保温容器に発芽種子と加熱した種子を入れ、同じ初期温度からの変化を比較するA:発芽種子B:加熱種子(対照)

具体例で使う

Aは20.0℃から25.0℃、Bは20.0℃から20.5℃になりました。両方に0.5℃の外的変化があったとしても、Aにはさらに4.5℃の上昇があります。AとBの主な違いが生きて呼吸できるかなら、呼吸による熱の放出が原因と考えます。

種子の量、容器、温度計の位置、測定時刻をそろえます。微生物の呼吸が混ざらないよう、種子や器具の扱いにも注意します。

誤答を直して次の学びへつなげる

「発芽という動きがこすれて熱を出した」のではありません。細胞内の呼吸で養分からエネルギーを取り出し、その一部が熱として放出されます。

また、発芽種子だけの容器では室温変化を除けません。呼吸しない種子を同条件に置く対照が必要です。次は酸素消費と二酸化炭素放出を時間・質量当たりで比較します。

自分で確かめよう

確認1:加熱した種子を置く目的は?呼吸しない条件をつくり、外気や容器による温度変化と比べるためです。
確認2:Aだけ大きく温度が上がった理由は?発芽種子が呼吸で養分からエネルギーを取り出し、その一部が熱として放出されたからです。
確認3:そろえる条件を二つ挙げよう。種子の質量、初期温度、容器、測定時間、水分などから二つ挙げます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。