LESSON 01

師管で養分を運ぶ

師管は養分を根へだけ運ぶという誤解を直そう

「師管で養分を運ぶ」第5段階。方向を上下でなく供給源・需要先から判断し直します。

師管は養分を根へだけ運ぶという誤解を直そう

このレッスンの役割

ここまで糖とデンプン、供給源と需要先、道管との違い、環状除皮の証拠を学びました。今回は、方向と物質を混同した誤答を修正します。

「どこからどこへ、何が、どの管を通るか」を一文で直せることが目標です。

知る・理解する

師管の向きは上下で固定されません。成熟葉が供給源なら、根・果実・新芽など複数の需要先へ糖が運ばれます。春先に地下部の蓄えを新芽へ送る場合は、下から上への移動も起こります。

また「養分」という言葉には注意が必要です。水に溶けた無機養分は根から入り、主に道管を通ります。葉でつくられた糖などの有機養分は主に師管を通ります。デンプンは水に溶けにくいため、運搬時には糖へ変えられます。

上下ではなく供給源と需要先で師管の向きを決める夏は葉から根と芽へ、春は地下の蓄えから新芽へ糖が移動する葉が供給源地下部が供給源根へ下向き、芽へ上向きも蓄えから新芽へ上向き

具体例で使う

誤答「師管は葉から根へ養分を下げる管」を直します。最初のずれは、需要先を根だけと決めたことです。修正文は「師管は葉などの供給源から、根・芽・果実など糖を必要とする需要先へ有機養分を運ぶ」です。

誤答「肥料の養分も師管で運ぶ」は、無機養分と有機養分の混同です。根から吸収された無機養分は水とともに主に道管を通ります。

誤答を直して次の学びへつなげる

方向だけで管を判断しません。上向きでも糖なら師管、下向きでも水の移動を示す特殊な資料なら物質と条件を確認します。

「外側の管はすべて師管」とも断定せず、維管束内での位置、運ぶ物質、実験結果を合わせます。次は未知資料でこの判断を統合します。

自分で確かめよう

確認1:師管が上向きに糖を運ぶ例は?成熟葉から上の新芽へ、または地下部の蓄えから春の新芽へ運ぶ場合です。
確認2:無機養分は主にどの管を通る?根から吸収された水とともに、主に道管を通ります。
確認3:師管の説明に必要な三要素は?糖などの物質、供給源、需要先です。必要なら維管束内の位置も示します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。