暗所処理と遮光で光の有無だけを比べよう
このレッスンの役割
前のレッスンでは、ヨウ素液の反応を光合成の証拠として使うには対照が必要だと学びました。今回は、実験の前半である暗所処理と遮光を組み立てます。
目標は、どの操作が「実験前をそろえる」のか、どの操作が「光の有無をつくる」のかを区別することです。
知る・理解する
葉には、実験を始める前からデンプンが残っていることがあります。そのままでは、実験中に新しくできたデンプンと区別できません。そこで植物を一昼夜ほど暗所に置きます。光合成が進まない間にも呼吸などで養分が使われ、葉に蓄えられたデンプンが減ります。
次に、一枚の葉の一部をアルミニウムはくや黒い紙で表裏から覆い、ほかの部分には光を当てます。同じ葉を使うことで、葉の種類、年齢、水の届き方などをそろえやすくなります。
具体例で使う
葉の表側だけに紙を置き、裏側にすき間があると、斜めから光が入る可能性があります。その部分にデンプンができても、光なし条件とは言えません。覆いは表裏から重ね、葉を傷つけないように固定します。
「暗所処理した植物を明るい場所へ出し、3時間後に葉を調べる」なら、暗所処理は開始時点をそろえる操作、部分遮光は光あり・なしをつくる操作です。
誤答を直して次の学びへつなげる
「暗所に置くとデンプンがつくられる」は逆です。暗所では光合成が進まず、蓄えられた養分が呼吸などで使われるため、デンプンを減らせます。
「別々の葉を一枚ずつ比べれば完全に公平」とも限りません。葉ごとの個体差が入るため、同じ葉の二部分を比べる方が光以外をそろえやすくなります。次は、葉の緑色を除いて反応を見やすくする操作へ進みます。
自分で確かめよう
確認1:暗所処理の目的は?
実験前から葉にあるデンプンを減らし、実験中に新しくできたものと区別するためです。確認2:葉を表裏から覆うのはなぜ?
すき間や裏側から光が入ることを防ぎ、確かな遮光部をつくるためです。確認3:同じ葉の露光部と遮光部を比べる利点は?
葉の種類や年齢などを共通にして、主な違いを光の有無にできることです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。