LESSON 01

植物の体を流れで捉えよう

植物を物質が出入りする一つのシステムとして見よう

「植物の体を流れで捉えよう」第1段階。根・茎・葉を、水・無機養分・気体・糖の流れで結びます。

植物を物質が出入りする一つのシステムとして見よう

このレッスンの役割

このセクションは「植物の体と働き」コースの入口です。根・茎・葉の名前を別々に覚える前に、植物全体を物質が出入りし、運ばれ、使われる一つのシステムとして見渡します。

目標は、図の矢印に「何が」「どこからどこへ」「何のために」を書けることです。この地図が、後続の根毛・道管・師管・蒸散・光合成・呼吸を置く土台になります。

知る・理解する

植物には、大きく四つの物質の流れがあります。

物質 主な入口 主な通路・場所 その後
道管を通って茎・葉へ 光合成に使われ、一部は気孔から出る
無機養分 水とともに道管へ 体をつくる材料に使われる
二酸化炭素 主に葉の気孔 葉の細胞へ 光合成で有機物をつくる材料になる
糖などの養分 葉でつくられる 師管を通る 成長、呼吸、貯蔵に使われる

酸素も気孔などを通って出入りします。光合成では生じ、呼吸では使われます。物質ごとに入口と向きが違うため、矢印には必ず名前を付けます。

植物全体を通る水・気体・糖の流れ根から水が葉へ、空気から二酸化炭素が葉へ、葉でできた糖が全身へ運ばれる水・無機養分二酸化炭素酸素・水蒸気

具体例で使う

しおれた植物へ水を与えると、しばらくして葉が張ることがあります。水は根から入り、茎の道管を通って葉へ運ばれ、細胞の状態を保つことに関係します。これは根だけ、葉だけの現象ではなく、器官がつながった結果です。

一方、葉でつくられた養分は葉だけで使われません。伸びている芽、根、果実、種子など、材料やエネルギーを必要とする場所へ運ばれます。植物の各器官は、物質を受け取り、渡し合って働きます。

誤答を直して次の学びへつなげる

「植物の食べ物は根から吸収される」は誤りです。根から主に吸収するのは水と無機養分です。糖などの有機物は、葉緑体で光合成によってつくられます。

「すべての物質は根から葉へ上向きに流れる」も誤りです。水は主に根から葉へ運ばれますが、葉でつくられた養分は、必要とする器官へ運ばれます。物質名を消した矢印だけでは、仕組みを説明できません。

自分で確かめよう

確認1:根から主に取り入れる二つは?水と無機養分です。糖をそのまま土から吸うわけではありません。
確認2:葉は物質の入口であると同時に、生産場所でもある。何が入って何がつくられる?二酸化炭素が入り、水とともに光合成の材料となり、糖などの有機物がつくられます。
確認3:植物全体を説明する矢印に最低限必要な情報は?物質名、出発点、到着点です。さらにそこでの働きを付けると因果が明確になります。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。