水と葉緑体の役割を資料から確かめよう
このレッスンの役割
光と二酸化炭素を比較実験で確かめたので、今回はもう一つの材料である水と、光合成の場所である葉緑体を整理します。
目標は、必要な材料と反応する場所を分け、根・茎・葉のつくりまでつなげることです。
知る・理解する
水は根毛から吸収され、道管を通って葉へ届きます。葉の細胞では、二酸化炭素と水を材料に、葉緑体で光合成が行われます。
緑色部と白色部をもつふ入り葉に光を当て、デンプンを調べると、通常は緑色部に反応が見られます。緑色部の細胞には葉緑体が多く、白色部にはほとんどないため、葉緑体が光合成の場所だと考えられます。
具体例で使う
ふ入り葉の緑色部だけが青紫色になったとき、「緑色だからデンプンが見えた」のではありません。実験後に葉を脱色して元の緑色を除いてから比べるため、ヨウ素液の反応差を見ています。
水を与えない実験は、葉がしおれる、気孔が閉じるなど複数の変化が同時に起きます。そのため、水が材料であることを確かめる資料は、根から葉への水の移動や物質収支と合わせて読みます。
誤答を直して次の学びへつなげる
「水は蒸散で捨てるだけ」は誤りです。水は光合成の材料でもあり、植物体内の物質移動にも関わります。
「葉ならどの細胞でも同じだけ光合成する」わけでもありません。葉緑体の有無や数、受ける光などで違います。次は材料と場所を逆にする誤解をまとめて直します。
自分で確かめよう
確認1:水が葉へ届く道筋は?
根毛から吸収され、主に道管を通って葉へ届きます。確認2:ふ入り葉で緑色部を白色部と比べる目的は?
葉緑体のある部分とほとんどない部分を比べ、光合成が行われる場所を確かめるためです。確認3:水を与えない実験の解釈が難しいのはなぜ?
水という材料だけでなく、しおれや気孔の閉鎖など複数の条件が同時に変わるからです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。