LESSON 01

植物の体を流れで捉えよう

未知の植物資料で物質の流れを一本につなげよう

「植物の体を流れで捉えよう」第6段階。複数資料から物質・経路・器官の働きを統合します。

未知の植物資料で物質の流れを一本につなげよう

このレッスンの役割

この入口セクションの最終レッスンです。根・茎・葉の図、色水実験、気体濃度のグラフなどが一緒に出る初見問題で、物質ごとの経路を混ぜずに統合します。

完成の目安は「資料の証拠→物質の経路→器官の働き」を一続きで説明し、次の「根のつくりと根毛」へ進めることです。

知る・理解する

未知資料では、最初に矢印を描くのではなく、次の順で読みます。

  1. 問われている物質へ印を付ける。
  2. その物質の入口、通路、出口・使用場所を探す。
  3. 図の矢印が物質の移動か、反応の関係かを確認する。
  4. 実験で変えた条件とそろえた条件を分ける。
  5. 観察事実と、そこから考えた仕組みを別々に書く。
  6. 最後に植物全体の働きへつなぐ。

未知の植物資料を物質・経路・働きで読む資料の証拠から対象物質を決め、入口・通路・出口を追い、器官の働きを説明する資料の証拠何が変わったか物質を決める水・気体・糖経路を追う入口→通路→先働きを説明

具体例で使う

資料Aでは、根を赤い色水へ入れると茎の内側の管と葉脈が赤くなりました。資料Bでは、葉を袋で包むと内側に水滴がつきました。

資料Aからは、水が根側から入り、道管を通って葉へ運ばれたことが分かります。資料Bだけでは水滴の由来を確定できませんが、葉のない枝を同じ条件で包む対照と比べ、葉のある方だけ多く水滴がつけば、葉から出た水蒸気が関係すると考えられます。

二資料を合わせると「根から吸収された水は道管で葉へ運ばれ、その一部が気孔から水蒸気として出る」と一本の経路にできます。

誤答を直して次の学びへつなげる

図の青い矢印をすべて水と決めるのは危険です。色は資料ごとに違うため、凡例と本文で物質を確認します。

また、「葉から水が出たので、根は水を吸わない」という結論は流れを切っています。出口から失われることと、入口から補われることは同時に起こります。一地点の変化を、植物全体の経路へ戻して考えます。

自分で確かめよう

確認1:未知資料で矢印より先に決めるものは?問われている物質です。水・無機養分・気体・糖を区別してから経路を追います。
確認2:袋の水滴を葉の蒸散と結びつけるために必要な比較は?葉のない枝や葉を取り除いた条件など、葉以外を同じにした対照との比較です。
確認3:水の経路を根から外界まで一文で説明しよう。土から根毛に吸収された水は道管を通って茎から葉へ運ばれ、その一部は気孔から水蒸気として外へ出ます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。