未知の植物資料で物質の流れを一本につなげよう
このレッスンの役割
この入口セクションの最終レッスンです。根・茎・葉の図、色水実験、気体濃度のグラフなどが一緒に出る初見問題で、物質ごとの経路を混ぜずに統合します。
完成の目安は「資料の証拠→物質の経路→器官の働き」を一続きで説明し、次の「根のつくりと根毛」へ進めることです。
知る・理解する
未知資料では、最初に矢印を描くのではなく、次の順で読みます。
- 問われている物質へ印を付ける。
- その物質の入口、通路、出口・使用場所を探す。
- 図の矢印が物質の移動か、反応の関係かを確認する。
- 実験で変えた条件とそろえた条件を分ける。
- 観察事実と、そこから考えた仕組みを別々に書く。
- 最後に植物全体の働きへつなぐ。
具体例で使う
資料Aでは、根を赤い色水へ入れると茎の内側の管と葉脈が赤くなりました。資料Bでは、葉を袋で包むと内側に水滴がつきました。
資料Aからは、水が根側から入り、道管を通って葉へ運ばれたことが分かります。資料Bだけでは水滴の由来を確定できませんが、葉のない枝を同じ条件で包む対照と比べ、葉のある方だけ多く水滴がつけば、葉から出た水蒸気が関係すると考えられます。
二資料を合わせると「根から吸収された水は道管で葉へ運ばれ、その一部が気孔から水蒸気として出る」と一本の経路にできます。
誤答を直して次の学びへつなげる
図の青い矢印をすべて水と決めるのは危険です。色は資料ごとに違うため、凡例と本文で物質を確認します。
また、「葉から水が出たので、根は水を吸わない」という結論は流れを切っています。出口から失われることと、入口から補われることは同時に起こります。一地点の変化を、植物全体の経路へ戻して考えます。
自分で確かめよう
確認1:未知資料で矢印より先に決めるものは?
問われている物質です。水・無機養分・気体・糖を区別してから経路を追います。確認2:袋の水滴を葉の蒸散と結びつけるために必要な比較は?
葉のない枝や葉を取り除いた条件など、葉以外を同じにした対照との比較です。確認3:水の経路を根から外界まで一文で説明しよう。
土から根毛に吸収された水は道管を通って茎から葉へ運ばれ、その一部は気孔から水蒸気として外へ出ます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。