LESSON 01

葉のつくりと気孔

気孔は葉の裏にしかないという誤解を直そう

「葉のつくりと気孔」第5段階。気孔・孔辺細胞を区別し、環境による表裏分布の違いを学びます。

気孔は葉の裏にしかないという誤解を直そう

このレッスンの役割

ここまで葉の断面、気孔観察、気体経路、気孔密度を学びました。今回は、教科書でよく見る例をすべての植物へ広げる誤りを直します。

「多くの陸上植物では」という範囲と、観察した植物について言える事実を分けることが目標です。

知る・理解する

多くの陸上植物では、葉の下面に気孔が多く見られます。下面は直射日光や風の影響を受けにくく、水を失いすぎるのを抑えながら気体交換しやすいと考えられます。

しかし、上面にも気孔をもつ植物があります。水面に浮く葉では、空気に触れる上面に気孔が多い例もあります。植物の生育環境や葉の向きによって分布は異なります。

陸上葉と浮葉で異なる気孔分布陸上の水平葉では下面に多い例、浮葉では空気に触れる上面に多い例を比較する陸上葉:下面に多い例浮葉:上面に多い例

具体例で使う

誤答「気孔は必ず葉の裏にある」を直します。修正文は「多くの陸上植物では下面に多いが、上面にもあり得て、水面に浮く葉などでは上面に多い場合がある」です。

誤答「気孔は植物の口で、食べ物を取り込む」も不正確です。二酸化炭素などの気体が出入りし、水蒸気が出る開口部です。糖は葉肉細胞の光合成でつくられます。

誤答を直して次の学びへつなげる

「気孔が多い面は必ず蒸散量が大きい」とも断定できません。開閉状態や風・湿度を確かめます。

「気孔」と「孔辺細胞」を同じ名前にしません。気孔はすき間、孔辺細胞はその周囲の二細胞です。次は未知資料でこの区別を使います。

自分で確かめよう

確認1:気孔は陸上植物の葉の裏だけにある?いいえ。多くは下面に多いですが、上面にもあり、植物や環境で分布が異なります。
確認2:浮葉で上面に気孔が多い理由は?下面が水に接し、上面が空気に触れるため、上面が気体交換に適しているからです。
確認3:気孔と孔辺細胞の違いは?気孔は気体が通るすき間、孔辺細胞はその両側にあり開閉に関わる細胞です。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。