気孔は葉の裏にしかないという誤解を直そう
このレッスンの役割
ここまで葉の断面、気孔観察、気体経路、気孔密度を学びました。今回は、教科書でよく見る例をすべての植物へ広げる誤りを直します。
「多くの陸上植物では」という範囲と、観察した植物について言える事実を分けることが目標です。
知る・理解する
多くの陸上植物では、葉の下面に気孔が多く見られます。下面は直射日光や風の影響を受けにくく、水を失いすぎるのを抑えながら気体交換しやすいと考えられます。
しかし、上面にも気孔をもつ植物があります。水面に浮く葉では、空気に触れる上面に気孔が多い例もあります。植物の生育環境や葉の向きによって分布は異なります。
具体例で使う
誤答「気孔は必ず葉の裏にある」を直します。修正文は「多くの陸上植物では下面に多いが、上面にもあり得て、水面に浮く葉などでは上面に多い場合がある」です。
誤答「気孔は植物の口で、食べ物を取り込む」も不正確です。二酸化炭素などの気体が出入りし、水蒸気が出る開口部です。糖は葉肉細胞の光合成でつくられます。
誤答を直して次の学びへつなげる
「気孔が多い面は必ず蒸散量が大きい」とも断定できません。開閉状態や風・湿度を確かめます。
「気孔」と「孔辺細胞」を同じ名前にしません。気孔はすき間、孔辺細胞はその周囲の二細胞です。次は未知資料でこの区別を使います。
自分で確かめよう
確認1:気孔は陸上植物の葉の裏だけにある?
いいえ。多くは下面に多いですが、上面にもあり、植物や環境で分布が異なります。確認2:浮葉で上面に気孔が多い理由は?
下面が水に接し、上面が空気に触れるため、上面が気体交換に適しているからです。確認3:気孔と孔辺細胞の違いは?
気孔は気体が通るすき間、孔辺細胞はその両側にあり開閉に関わる細胞です。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。