LESSON 01

植物の体と働きの入試総合

根・茎・葉の構造を物質の流れで説明しよう

「植物の体と働きの入試総合」第3段階。根毛・維管束・気孔を水と養分の流れへ結びます。

根・茎・葉の構造を物質の流れで説明しよう

このレッスンの役割

前のレッスンで、植物実験の条件と対照を監査しました。今回は、観察結果を根毛・道管・師管・気孔という構造から説明します。

目標は、名称を答えるだけでなく「その構造だから、どの物質が、どこへ動き、どの働きを支えるか」を一続きで語ることです。

知る・理解する

根毛は土と触れる表面積を大きくし、水と無機養分の吸収に適しています。水と無機養分は根・茎・葉の道管を通ります。

葉で光合成によってつくられた養分は、師管を通って根、芽、果実など必要な場所へ運ばれます。葉の気孔ではCO₂、O₂、水蒸気が出入りします。

茎の断面では、双子葉類の維管束は輪のように並び、単子葉類では散らばります。しかし並び方が違っても、道管と師管が物質を運ぶ役割は共通です。

根から葉、葉から全身への物質の流れ根毛が吸収した水と無機養分は道管を上がり、葉でできた養分は師管で各部へ運ばれ、気孔では気体と水蒸気が出入りする葉:光合成気孔で気体・水蒸気道管師管根・根毛水・無機養分養分は根や芽へ

具体例で使う

白い花を着色水に挿すと、花びらのすじや茎の内側の一部が染まりました。これは着色水が水の通り道を上がった証拠なので、染まった部分は道管です。

一方、葉でつくられた養分の移動を問うなら師管です。「上向きなら道管、下向きなら師管」とだけ覚えるのは不十分です。道管は主に根から水・無機養分、師管は葉から養分、という運ぶ物質で判断します。

誤答を直して次の学びへつなげる

「道管が養分を運ぶ」は、無機養分と光合成でつくられる養分の混同です。道管は水と無機養分、師管は葉でつくられた養分を運びます。

「気孔はCO₂だけの入口」も誤りです。O₂や水蒸気も出入りします。次は、これらの流れを表・グラフ・割合の計算へ結びます。

自分で確かめよう

確認1:着色水で染まる主な通り道は?水を運ぶ道管です。
確認2:師管を通る主な物質は?葉で光合成によってつくられた養分です。
確認3:根毛の形は吸収にどう役立つ?細長く多数あることで土と触れる表面積が大きくなり、水と無機養分を吸収しやすくなります。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。