根・茎・葉の構造を物質の流れで説明しよう
このレッスンの役割
前のレッスンで、植物実験の条件と対照を監査しました。今回は、観察結果を根毛・道管・師管・気孔という構造から説明します。
目標は、名称を答えるだけでなく「その構造だから、どの物質が、どこへ動き、どの働きを支えるか」を一続きで語ることです。
知る・理解する
根毛は土と触れる表面積を大きくし、水と無機養分の吸収に適しています。水と無機養分は根・茎・葉の道管を通ります。
葉で光合成によってつくられた養分は、師管を通って根、芽、果実など必要な場所へ運ばれます。葉の気孔ではCO₂、O₂、水蒸気が出入りします。
茎の断面では、双子葉類の維管束は輪のように並び、単子葉類では散らばります。しかし並び方が違っても、道管と師管が物質を運ぶ役割は共通です。
具体例で使う
白い花を着色水に挿すと、花びらのすじや茎の内側の一部が染まりました。これは着色水が水の通り道を上がった証拠なので、染まった部分は道管です。
一方、葉でつくられた養分の移動を問うなら師管です。「上向きなら道管、下向きなら師管」とだけ覚えるのは不十分です。道管は主に根から水・無機養分、師管は葉から養分、という運ぶ物質で判断します。
誤答を直して次の学びへつなげる
「道管が養分を運ぶ」は、無機養分と光合成でつくられる養分の混同です。道管は水と無機養分、師管は葉でつくられた養分を運びます。
「気孔はCO₂だけの入口」も誤りです。O₂や水蒸気も出入りします。次は、これらの流れを表・グラフ・割合の計算へ結びます。
自分で確かめよう
確認1:着色水で染まる主な通り道は?
水を運ぶ道管です。確認2:師管を通る主な物質は?
葉で光合成によってつくられた養分です。確認3:根毛の形は吸収にどう役立つ?
細長く多数あることで土と触れる表面積が大きくなり、水と無機養分を吸収しやすくなります。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。