三つの働きを材料・場所・目的で結ぼう
このレッスンの役割
前のセクションまでに、蒸散・光合成・呼吸を一つずつ調べました。このセクションでは三つを同時に見る力へ進みます。
今回は、それぞれの材料・できるもの・主な場所・役割を比較し、根から葉、葉から全身へ続く物質の流れを一枚のモデルで説明できるようにします。
知る・理解する
三つの働きは別々の暗記事項ではありません。
| 働き | 主な材料・入口 | 主な結果 | 植物全体での役割 |
|---|---|---|---|
| 光合成 | 二酸化炭素、水、光 | 養分と酸素ができる | 光のエネルギーを使って養分をつくる |
| 呼吸 | 養分、酸素 | 二酸化炭素、水、使えるエネルギー | 生命活動に必要なエネルギーを取り出す |
| 蒸散 | 根から吸収された水 | 水蒸気として主に気孔から出る | 水を引き上げ、体温や水分状態にも関わる |
根毛が吸収した水は道管を通って葉へ運ばれます。葉では水の一部が光合成に使われ、多くは水蒸気として出ます。葉でつくられた養分は師管で根や芽などへ運ばれ、各部の呼吸や成長に使われます。
具体例で使う
夜の根を考えます。根は光合成をしませんが、葉から師管で届いた養分と、土のすき間などから得た酸素を使って呼吸します。そのエネルギーで水や無機養分を吸収し、成長します。
つまり「葉が養分をつくる」「根が水を吸う」だけでは説明は途中です。道管と師管が物質を運び、各部の呼吸が働きを支えるため、植物は一つの個体として生きられます。
誤答を直して次の学びへつなげる
「蒸散で水がつくられる」は誤りです。蒸散は、すでに根から吸収された水が水蒸気として出る現象です。
「呼吸は葉だけで行う」も誤りです。呼吸は根や芽を含む生きた細胞で行われます。次は、光のある昼と光のない夜で、外から見える気体の出入りがどう変わるかを考えます。
自分で確かめよう
確認1:道管と師管は何を運ぶ?
道管は主に水と無機養分を根から上へ運び、師管は葉でつくられた養分を各部へ運びます。確認2:根が葉の光合成とつながるのはなぜ?
根は水を葉へ渡し、葉でつくられた養分を受け取って呼吸や成長に使うからです。確認3:蒸散と光合成の共通の場所は?
どちらも葉で盛んで、気孔が気体や水蒸気の出入りに関わります。ただし目的と出入りする物質は異なります。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。