気孔密度と葉の表裏のデータを公平に比べよう
このレッスンの役割
前のレッスンで気体の経路を学びました。今回は観察した気孔数を面積当たりの密度へ直し、葉の表裏や植物間を公平に比べます。
目標は、個数・面積・密度を区別し、平均とばらつきから資料の範囲内で結論を書くことです。
知る・理解する
気孔密度は「観察した気孔数÷観察面積」で求めます。写真Aに20個あって面積0.20 mm²なら100個/mm²、写真Bに30個あって面積0.50 mm²なら60個/mm²です。個数はBが多くても、密度はAが高くなります。
| 写真 | 気孔数 | 面積 | 密度 |
|---|---|---|---|
| A | 20個 | 0.20 mm² | 100個/mm² |
| B | 30個 | 0.50 mm² | 60個/mm² |
具体例で使う
上面5視野の密度が40、50、45、55、35個/mm²なら平均45個/mm²です。下面が110、120、100、130、115個/mm²なら平均115個/mm²です。この葉では、調べた視野で下面の密度が高いといえます。
ただし、密度だけで蒸散量を直接決められません。気孔の開き具合、湿度、風、温度、葉面積も影響します。
誤答を直して次の学びへつなげる
「気孔が30個ある写真の方が20個の写真より密度が高い」は、面積を無視した誤りです。
「気孔密度が2倍なら蒸散量も必ず2倍」も誤りです。構造上の可能性は示しても、実際の蒸散量には環境と開閉状態が関わります。
自分で確かめよう
確認1:15個を0.10 mm²で観察した密度は?
15÷0.10=150個/mm²です。確認2:個数だけで密度を比べられない理由は?
観察面積が異なると、同じ密度でも見える個数が変わるためです。確認3:密度以外に蒸散量へ影響する条件は?
気孔の開き具合、湿度、風、温度、葉面積などです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。