全体が青紫色・反応なしの失敗原因を診断しよう
このレッスンの役割
前のレッスンでは、露光部だけが青紫色になる標準的な結果を読みました。今回は、葉全体が青紫色、全体が黄褐色、まだらで判定しにくい場合に、どの操作へ戻るかを考えます。
目標は、予想外の結果を理論の否定と決めつけず、結果の型から原因候補と再実験を選ぶことです。
知る・理解する
実験結果は、操作が正しく働いたかの情報でもあります。
| 結果 | 主な原因候補 | 確認・改善 |
|---|---|---|
| 葉全体が青紫色 | 暗所処理不足、遮光のすき間 | 暗所時間、覆いの表裏を確認 |
| 葉全体が黄褐色 | 光不足、葉の状態、ヨウ素液の不良 | 露光時間、葉、試薬を確認 |
| 色が見分けにくい | 脱色不足 | エタノールと湯せんを確認 |
| まだらな反応 | 葉の傷み、光のむら、試薬のかけむら | 葉と照明、液の広がりを確認 |
原因候補は一つとは限りません。記録した操作と対照を使って可能性を絞り、同じ条件で複数回確かめます。
具体例で使う
露光部も遮光部も青紫色になりました。最初に「光は不要」と結論せず、暗所処理をしたか、遮光紙が表裏を覆っていたかを記録から確認します。暗所処理なしなら、実験前からのデンプンが両部分に残った可能性があります。
別の班でも同じ結果が繰り返され、事前処理と遮光が確実なら、初めて別の原因を広く検討します。再現性と対照が、偶然や操作ミスを見分ける助けになります。
誤答を直して次の学びへつなげる
「予想と違うから実験は失敗、記録しなくてよい」は誤りです。予想外の結果ほど、どの操作が証拠を支えているかを学べます。
一方、「理科の教科書と違うから、必ず操作ミス」と決めるのも不適切です。原因候補を挙げ、対照と再実験で確かめます。次は未知の反応図から、操作・観察・結論をまとめて選びます。
自分で確かめよう
確認1:葉全体が青紫色なら最初に何を確認する?
実験前の暗所処理と、遮光部を表裏からすき間なく覆ったかを確認します。確認2:葉の緑色が残って判定しにくいときの戻り先は?
エタノールによる脱色と湯せんの操作です。確認3:一回の予想外の結果で理論を否定してよい?
いけません。操作記録、対照、葉や試薬の状態を確認し、再実験で再現するか確かめます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。