LESSON 01

デンプンを確かめる実験

全体が青紫色・反応なしの失敗原因を診断しよう

「デンプンを確かめる実験」第5段階。予想外の反応から原因候補と戻る操作を診断します。

全体が青紫色・反応なしの失敗原因を診断しよう

このレッスンの役割

前のレッスンでは、露光部だけが青紫色になる標準的な結果を読みました。今回は、葉全体が青紫色、全体が黄褐色、まだらで判定しにくい場合に、どの操作へ戻るかを考えます。

目標は、予想外の結果を理論の否定と決めつけず、結果の型から原因候補と再実験を選ぶことです。

知る・理解する

実験結果は、操作が正しく働いたかの情報でもあります。

結果 主な原因候補 確認・改善
葉全体が青紫色 暗所処理不足、遮光のすき間 暗所時間、覆いの表裏を確認
葉全体が黄褐色 光不足、葉の状態、ヨウ素液の不良 露光時間、葉、試薬を確認
色が見分けにくい 脱色不足 エタノールと湯せんを確認
まだらな反応 葉の傷み、光のむら、試薬のかけむら 葉と照明、液の広がりを確認

原因候補は一つとは限りません。記録した操作と対照を使って可能性を絞り、同じ条件で複数回確かめます。

三つの予想外の反応から戻る操作を選ぶ全体青紫、全体黄褐色、判定困難の三結果を暗所処理、露光、脱色へ結ぶ全体が青紫色暗所・遮光を確認全体が黄褐色光・葉・試薬を確認色が見分けにくい脱色を確認

具体例で使う

露光部も遮光部も青紫色になりました。最初に「光は不要」と結論せず、暗所処理をしたか、遮光紙が表裏を覆っていたかを記録から確認します。暗所処理なしなら、実験前からのデンプンが両部分に残った可能性があります。

別の班でも同じ結果が繰り返され、事前処理と遮光が確実なら、初めて別の原因を広く検討します。再現性と対照が、偶然や操作ミスを見分ける助けになります。

誤答を直して次の学びへつなげる

「予想と違うから実験は失敗、記録しなくてよい」は誤りです。予想外の結果ほど、どの操作が証拠を支えているかを学べます。

一方、「理科の教科書と違うから、必ず操作ミス」と決めるのも不適切です。原因候補を挙げ、対照と再実験で確かめます。次は未知の反応図から、操作・観察・結論をまとめて選びます。

自分で確かめよう

確認1:葉全体が青紫色なら最初に何を確認する?実験前の暗所処理と、遮光部を表裏からすき間なく覆ったかを確認します。
確認2:葉の緑色が残って判定しにくいときの戻り先は?エタノールによる脱色と湯せんの操作です。
確認3:一回の予想外の結果で理論を否定してよい?いけません。操作記録、対照、葉や試薬の状態を確認し、再実験で再現するか確かめます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。