葉の表裏から気孔を壊さず観察しよう
このレッスンの役割
前のレッスンで葉の断面地図をつくりました。今回は葉の表側と裏側の表皮を観察し、気孔の形と分布を公平に比べます。
目標は、薄い表皮標本やレプリカをつくり、同じ面積・倍率・視野数で気孔を記録することです。
知る・理解する
気孔は二つの孔辺細胞に囲まれたすき間です。表皮を薄くはがして水に載せる方法や、透明な膜へ表面の型を写すレプリカ法で観察できます。
葉肉まで厚くはがすと細胞が重なり、光が通りにくくなります。表裏を比べるなら、同じ倍率、同じ視野面積、同じ数の視野を使います。一か所だけでは葉の場所による偏りがあるため、複数視野を無作為に選びます。
具体例で使う
表側と裏側から5視野ずつ選び、視野ごとの気孔数を記録します。上面が2、3、2、4、3個、下面が12、10、13、11、14個なら、平均は上面2.8個、下面12個です。この葉では観察した条件で下面の方が多いと結論します。
写真には倍率とスケールを付け、孔辺細胞と中央のすき間をスケッチします。ごみや普通の表皮細胞を気孔に数えません。
誤答を直して次の学びへつなげる
「広い写真で30個、狭い写真で20個だから前者が高密度」は誤りです。面積が違うため、同面積当たりへ直します。
「一視野で裏が多かったから葉全体でも必ず多い」も言いすぎです。複数視野で平均とばらつきを確認します。
自分で確かめよう
確認1:気孔は細胞そのもの?
気孔は二つの孔辺細胞に囲まれたすき間です。孔辺細胞と気孔を区別します。確認2:表裏を公平に比べる条件は?
倍率、視野面積、選ぶ視野数、葉の部位などをそろえます。確認3:複数視野を観察する理由は?
一か所だけの偏りを減らし、平均と場所によるばらつきを確認するためです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。