LESSON 01

葉のつくりと気孔

葉の表裏から気孔を壊さず観察しよう

「葉のつくりと気孔」第2段階。薄い表皮標本を同倍率・同面積・複数視野で比較します。

葉の表裏から気孔を壊さず観察しよう

このレッスンの役割

前のレッスンで葉の断面地図をつくりました。今回は葉の表側と裏側の表皮を観察し、気孔の形と分布を公平に比べます。

目標は、薄い表皮標本やレプリカをつくり、同じ面積・倍率・視野数で気孔を記録することです。

知る・理解する

気孔は二つの孔辺細胞に囲まれたすき間です。表皮を薄くはがして水に載せる方法や、透明な膜へ表面の型を写すレプリカ法で観察できます。

葉肉まで厚くはがすと細胞が重なり、光が通りにくくなります。表裏を比べるなら、同じ倍率、同じ視野面積、同じ数の視野を使います。一か所だけでは葉の場所による偏りがあるため、複数視野を無作為に選びます。

葉の表裏で気孔を公平に観察する手順薄い表皮またはレプリカを作り、同倍率・同面積で複数視野を数える表・裏から薄い標本同じ倍率同じ面積複数視野で気孔を数える平均とばらつき

具体例で使う

表側と裏側から5視野ずつ選び、視野ごとの気孔数を記録します。上面が2、3、2、4、3個、下面が12、10、13、11、14個なら、平均は上面2.8個、下面12個です。この葉では観察した条件で下面の方が多いと結論します。

写真には倍率とスケールを付け、孔辺細胞と中央のすき間をスケッチします。ごみや普通の表皮細胞を気孔に数えません。

誤答を直して次の学びへつなげる

「広い写真で30個、狭い写真で20個だから前者が高密度」は誤りです。面積が違うため、同面積当たりへ直します。

「一視野で裏が多かったから葉全体でも必ず多い」も言いすぎです。複数視野で平均とばらつきを確認します。

自分で確かめよう

確認1:気孔は細胞そのもの?気孔は二つの孔辺細胞に囲まれたすき間です。孔辺細胞と気孔を区別します。
確認2:表裏を公平に比べる条件は?倍率、視野面積、選ぶ視野数、葉の部位などをそろえます。
確認3:複数視野を観察する理由は?一か所だけの偏りを減らし、平均と場所によるばらつきを確認するためです。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。