LESSON 01

デンプンを確かめる実験

デンプン反応を光合成の証拠として使おう

「デンプンを確かめる実験」第1段階。ヨウ素反応からデンプン、対照比較から光合成へ証拠をつなぎます。

デンプン反応を光合成の証拠として使おう

このレッスンの役割

前のセクションでは、光合成には光・二酸化炭素・水が必要で、葉緑体で養分がつくられることを学びました。今回は、目に見えない養分がつくられたかを、デンプンの反応から確かめます。

目標は、「青紫色になったから光合成した」と飛びつかず、観察事実と結論の間にある証拠のつながりを説明することです。

知る・理解する

光合成で最初につくられる養分は糖です。糖の一部は、植物の体内で水に溶けにくいデンプンへ変えられて一時的に蓄えられます。ヨウ素液はデンプンがある部分で黄褐色から青紫色へ変わるため、デンプンの有無を調べられます。

ここで直接観察するのは「ヨウ素液で青紫色になった」です。そこから「その部分にデンプンがあった」と判断します。さらに、実験前のデンプンを減らし、光など一条件だけを変えて比べて初めて、「実験中の光合成によってデンプンができた」と考えられます。

デンプン反応から光合成を考える証拠の階段青紫色という観察からデンプンの存在を判断し、条件をそろえた比較から光合成を考える観察青紫色になった一次判断デンプンがある比較からの考察条件がある部分で光合成が行われた

具体例で使う

実験前にデンプンを減らした葉の半分だけに光を当てます。光が当たった部分は青紫色、覆った部分は黄褐色のままでした。

観察は「露光部だけが青紫色になった」です。ヨウ素液の性質から「露光部にだけデンプンがあった」と判断します。同じ葉で主な違いが光の有無なら、「光が当たった部分で光合成が行われ、養分の一部がデンプンとして蓄えられた」と考えます。

誤答を直して次の学びへつなげる

「ヨウ素液は光合成そのものに反応する」は誤りです。ヨウ素液が示すのはデンプンです。光合成との関係は、事前処理と対照を含む実験全体から判断します。

「養分はすべてデンプン」でもありません。光合成でできた糖の一部がデンプンへ変わります。次は、実験前からあるデンプンを減らし、光の有無だけを比べる方法を学びます。

自分で確かめよう

確認1:ヨウ素液が直接示すものは?デンプンの有無です。デンプンがある部分は青紫色になります。
確認2:青紫色という観察から光合成までを二段階で説明しよう。青紫色なのでデンプンがあると判断し、条件をそろえた比較から実験中に光合成が行われたと考えます。
確認3:青紫色になっただけで光が必要だと言える?言えません。光の有無だけを変えた対照と、実験前のデンプンを減らす処理が必要です。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。