LESSON 01

光合成に必要なもの

植物は土を食べるという誤解を物質収支で直そう

「光合成に必要なもの」第5段階。養分・無機養分・水を区別し、物質の入口と出口を直します。

植物は土を食べるという誤解を物質収支で直そう

このレッスンの役割

ここまでに、光合成の材料と場所を個別に確かめました。今回は、似た言葉や働きを取り違えた誤答を、物質の入口と出口から直します。

知る・理解する

植物が光合成でつくる養分は、二酸化炭素と水を材料にした有機物です。一方、根から水とともに吸収する無機養分は、体をつくり働きを保つために必要ですが、光合成でつくる養分そのものではありません。

誤解 正しい整理
土を食べて体を大きくする 二酸化炭素と水から養分をつくる
光が体の材料になる 光はエネルギーを与える
酸素を材料に光合成する 光合成では酸素ができる
肥料だけで光合成できる 光・二酸化炭素・水・葉緑体が必要

植物への物質の入口を区別する空気から二酸化炭素、土から水と無機養分が入り、葉緑体で養分をつくる植物葉緑体で養分をつくる空気:二酸化炭素土:水・無機養分酸素・養分

具体例で使う

肥料を多く与えた植物と適量を与えた植物で成長が違っても、「肥料がそのまま葉や茎になった」とは言えません。無機養分は必要ですが、体をつくる有機物のもとには光合成でつくられた養分があります。

植物の乾燥質量が増えた理由を問われたら、空気中の二酸化炭素を取り込み、水とともに光合成で養分をつくったことを中心に答えます。

誤答を直して次の学びへつなげる

「養分」と「無機養分」を同じものとして扱わないことが重要です。また、光合成で酸素ができても、植物自身は呼吸で酸素を使います。生成と利用を別の働きとして整理します。

誤答を直すときは、物質名ごとに「どこから入るか」「何に使うか」「何ができるか」を矢印で確認します。次は未知の実験で、どの必要条件を確かめているか判定します。

自分で確かめよう

確認1:光合成でつくられる養分と無機養分の違いは?養分は二酸化炭素と水からつくられる有機物で、無機養分は根から水とともに吸収される物質です。
確認2:植物の乾燥質量が増える主な材料は土?土だけではなく、主に空気中の二酸化炭素と水から光合成でつくられた養分がもとになります。
確認3:酸素は光合成の材料?光合成ではできるものです。ただし植物は呼吸では酸素を使います。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。