LESSON 01

茎の維管束を比べよう

茎の横断面をつぶさず薄く観察しよう

「茎の維管束を比べよう」第2段階。薄い横断切片を低倍率から観察する理由を学びます。

茎の横断面をつぶさず薄く観察しよう

このレッスンの役割

前のレッスンで、一個の維管束の内部を学びました。今回は茎全体の維管束配置を観察するため、横断面を薄くつくり、低倍率から全体・高倍率で一束へ観察範囲を切り替えます。

標本づくりの操作を、見え方の理由と結べることが目標です。

知る・理解する

茎の長さに対して直角に切った面が横断面です。維管束が茎の中で輪状か散在かを見るには、茎全体が一つの視野やスケッチに入る必要があります。

切片が厚いと細胞が重なり、光が通りにくく、維管束の境界が見えません。できるだけ薄い切片を水に載せ、気泡や折れを避けます。最初は低倍率で外縁・中心・維管束全体を確認し、次に一個の維管束を中央へ置いて倍率を上げます。

茎横断面を低倍率から高倍率へ観察する薄い横断切片を低倍率で全体配置を見てから、一個の維管束を高倍率で観察する薄い横断面をつくる低倍率で全体を見る一束を中央へ高倍率で内部を見る

具体例で使う

トウモロコシとヒマワリの茎を同じ太さの範囲で横断し、同じ倍率で全体をスケッチします。維管束の数だけでなく、外側から中心までどの位置に分布するかを記録します。

次に代表的な一束を高倍率で見て、茎の中心側の道管と外側の師管を確認します。全体配置と束内部は別の観察課題です。

誤答を直して次の学びへつなげる

「切片は厚い方が組織を多く含み詳しい」は誤りです。重なって暗くなり、位置関係を読みづらくします。

「最初から高倍率なら細かく見える」も不適切です。高倍率では視野が狭く、茎全体の輪状・散在を判断できません。低倍率で全体を見てから一束を拡大します。

自分で確かめよう

確認1:維管束の全体配置を見る倍率は?低倍率です。茎の外縁から中心までを一度に見ます。
確認2:切片を薄くする理由は?細胞の重なりを減らし、光を通して維管束の境界や配置を見やすくするためです。
確認3:高倍率へ変える前にすることは?観察したい一個の維管束を視野の中央へ置き、ピントと明るさを整えます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。