茎の横断面をつぶさず薄く観察しよう
このレッスンの役割
前のレッスンで、一個の維管束の内部を学びました。今回は茎全体の維管束配置を観察するため、横断面を薄くつくり、低倍率から全体・高倍率で一束へ観察範囲を切り替えます。
標本づくりの操作を、見え方の理由と結べることが目標です。
知る・理解する
茎の長さに対して直角に切った面が横断面です。維管束が茎の中で輪状か散在かを見るには、茎全体が一つの視野やスケッチに入る必要があります。
切片が厚いと細胞が重なり、光が通りにくく、維管束の境界が見えません。できるだけ薄い切片を水に載せ、気泡や折れを避けます。最初は低倍率で外縁・中心・維管束全体を確認し、次に一個の維管束を中央へ置いて倍率を上げます。
具体例で使う
トウモロコシとヒマワリの茎を同じ太さの範囲で横断し、同じ倍率で全体をスケッチします。維管束の数だけでなく、外側から中心までどの位置に分布するかを記録します。
次に代表的な一束を高倍率で見て、茎の中心側の道管と外側の師管を確認します。全体配置と束内部は別の観察課題です。
誤答を直して次の学びへつなげる
「切片は厚い方が組織を多く含み詳しい」は誤りです。重なって暗くなり、位置関係を読みづらくします。
「最初から高倍率なら細かく見える」も不適切です。高倍率では視野が狭く、茎全体の輪状・散在を判断できません。低倍率で全体を見てから一束を拡大します。
自分で確かめよう
確認1:維管束の全体配置を見る倍率は?
低倍率です。茎の外縁から中心までを一度に見ます。確認2:切片を薄くする理由は?
細胞の重なりを減らし、光を通して維管束の境界や配置を見やすくするためです。確認3:高倍率へ変える前にすることは?
観察したい一個の維管束を視野の中央へ置き、ピントと明るさを整えます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。