LESSON 01

茎の維管束を比べよう

一個の維管束と茎全体の並びを混同する誤りを直そう

「茎の維管束を比べよう」第5段階。束内部の内外と、茎全体の輪状・散在を区別します。

一個の維管束と茎全体の並びを混同する誤りを直そう

このレッスンの役割

ここまで一個の維管束、標本観察、双子葉類の輪状配置、単子葉類の散在配置を学びました。今回は、観察範囲や切断方向を混同した誤答を直します。

「どの大きさの範囲について話しているか」を毎回答案に明示することが目標です。

知る・理解する

茎断面には二つの観察尺度があります。

尺度 見るもの 判断すること
茎全体 複数の維管束 輪状か散在か
一個の維管束 道管と師管 中心側・外側と運ぶ物質

また、輪状・散在は茎を横に切った横断面で比べます。縦断面では維管束が縦の筋に見えるため、同じ基準で分類できません。斜めの切片では位置がずれて見えることもあります。

茎全体と一個の維管束という二つの観察尺度左は茎全体で輪状・散在を判断し、右は一束を拡大して道管・師管の内外を見る茎全体:束の並び一束:師管と道管

具体例で使う

誤答「道管が輪状に並ぶので双子葉類」を直します。輪状に並ぶのは道管だけではなく、道管と師管を含む複数の維管束です。修正文は「複数の維管束が茎の中心を囲むように輪状に並ぶため、双子葉類の候補である」です。

誤答「写真で筋が散らばるから単子葉類」は、縦断面を横断面の基準で読んだ可能性があります。切断方向を先に確認します。

誤答を直して次の学びへつなげる

「一個の束で道管と師管が散らばる」を単子葉類の特徴とはしません。散在は茎全体での複数の維管束の配置です。

写真の一部分だけでは輪状か散在か分からない場合があります。茎の中心と外縁を含む全体像を求め、判断不能なら無理に分類しません。

自分で確かめよう

確認1:輪状・散在を判断する観察尺度は?茎全体の横断面です。複数の維管束の分布を見ます。
確認2:一個の維管束で判断することは?茎の中心側に道管、外側に師管があるという内部配置です。
確認3:縦の筋が見える写真で植物群をすぐ分類できる?できません。縦断面の可能性があるため、横断面と茎全体の配置を確認します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。