熱湯とエタノールで葉を検査できる状態にしよう
このレッスンの役割
前のレッスンで光の有無をつくった後は、葉にデンプンがあるかを調べます。今回は、ヨウ素液を加える前の熱湯処理と脱色の役割を、一操作ずつ理解します。
目標は手順を丸暗記せず、各操作がなければ何が見えにくくなるかを説明し、安全な加熱方法を選ぶことです。
知る・理解する
まず葉を熱湯に入れて細胞の働きを止め、葉を薬品がしみ込みやすい状態にします。次に葉をエタノールへ入れ、湯せんで温めて葉緑素を溶かし出します。緑色が残ると、ヨウ素液による青紫色の反応を見分けにくいからです。
エタノールは燃えやすいため、火で直接加熱してはいけません。火を止めた湯や電気式の湯せんを使い、先生の指示に従います。脱色した葉はかたくなりやすいので、ぬるま湯で洗ってやわらかくしてから広げます。
具体例で使う
緑色の葉へそのままヨウ素液をかけると、葉緑素の緑色と反応色が重なり、どこが青紫色か判断しにくくなります。脱色はデンプンをつくる操作でも、デンプンを検出する操作でもありません。観察のじゃまになる色を除く操作です。
操作の順は「熱湯→エタノールで脱色→ぬるま湯→ヨウ素液」です。各段階で葉を破らないように扱い、遮光していた位置が分からなくならないよう図や印で記録します。
誤答を直して次の学びへつなげる
「エタノールがデンプンを青紫色にする」は誤りです。反応させるのはヨウ素液で、エタノールは葉緑素を除きます。
「早く温めるためエタノールを炎で直接加熱する」は危険です。引火しやすいため必ず湯せんします。次は、処理した葉の位置と色を条件表へ対応させ、結論をつくります。
自分で確かめよう
確認1:エタノールで脱色する目的は?
葉緑素を除き、ヨウ素液による色の変化を見やすくするためです。確認2:エタノールを直接加熱しない理由は?
燃えやすく引火する危険があるためです。湯せんで温めます。確認3:ぬるま湯で洗う目的は?
エタノールを洗い流し、かたくなった葉をやわらかくして広げやすくするためです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。