LESSON 01

デンプンを確かめる実験

熱湯とエタノールで葉を検査できる状態にしよう

「デンプンを確かめる実験」第3段階。熱湯・湯せん脱色・水洗いの目的と安全を学びます。

熱湯とエタノールで葉を検査できる状態にしよう

このレッスンの役割

前のレッスンで光の有無をつくった後は、葉にデンプンがあるかを調べます。今回は、ヨウ素液を加える前の熱湯処理と脱色の役割を、一操作ずつ理解します。

目標は手順を丸暗記せず、各操作がなければ何が見えにくくなるかを説明し、安全な加熱方法を選ぶことです。

知る・理解する

まず葉を熱湯に入れて細胞の働きを止め、葉を薬品がしみ込みやすい状態にします。次に葉をエタノールへ入れ、湯せんで温めて葉緑素を溶かし出します。緑色が残ると、ヨウ素液による青紫色の反応を見分けにくいからです。

エタノールは燃えやすいため、火で直接加熱してはいけません。火を止めた湯や電気式の湯せんを使い、先生の指示に従います。脱色した葉はかたくなりやすいので、ぬるま湯で洗ってやわらかくしてから広げます。

葉を検査できる状態にする操作順熱湯で細胞の働きを止め、エタノールを湯せんして脱色し、ぬるま湯で洗ってヨウ素液を加える熱湯働きを止めるエタノール湯せんで脱色直接加熱しないぬるま湯洗って広げるヨウ素液色を観察

具体例で使う

緑色の葉へそのままヨウ素液をかけると、葉緑素の緑色と反応色が重なり、どこが青紫色か判断しにくくなります。脱色はデンプンをつくる操作でも、デンプンを検出する操作でもありません。観察のじゃまになる色を除く操作です。

操作の順は「熱湯→エタノールで脱色→ぬるま湯→ヨウ素液」です。各段階で葉を破らないように扱い、遮光していた位置が分からなくならないよう図や印で記録します。

誤答を直して次の学びへつなげる

「エタノールがデンプンを青紫色にする」は誤りです。反応させるのはヨウ素液で、エタノールは葉緑素を除きます。

「早く温めるためエタノールを炎で直接加熱する」は危険です。引火しやすいため必ず湯せんします。次は、処理した葉の位置と色を条件表へ対応させ、結論をつくります。

自分で確かめよう

確認1:エタノールで脱色する目的は?葉緑素を除き、ヨウ素液による色の変化を見やすくするためです。
確認2:エタノールを直接加熱しない理由は?燃えやすく引火する危険があるためです。湯せんで温めます。
確認3:ぬるま湯で洗う目的は?エタノールを洗い流し、かたくなった葉をやわらかくして広げやすくするためです。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。