明所・暗所のデータから正味の気体変化を読もう
このレッスンの役割
前のレッスンで酸素を検出する方法を学びました。今回は時間ごとの二酸化炭素と酸素のデータを、光合成と呼吸の収支として読みます。
知る・理解する
観測値は光合成だけの量ではありません。明所では光合成と呼吸が同時に進み、「光合成による変化−呼吸による逆向きの変化」が正味の変化として表れます。
| 条件 | 1時間後のCO₂変化 | 1時間後のO₂変化 |
|---|---|---|
| 明所 | −12 | +10 |
| 暗所 | +4 | −3 |
明所ではCO₂が減りO₂が増えたため、光合成の働きが呼吸を上回りました。暗所では光合成が行われず、呼吸による向きが表れています。
具体例で使う
暗所で1時間に酸素が3減ったなら、呼吸による消費のおよその手がかりになります。明所で正味10増えた場合、光合成で生じた酸素は正味10に呼吸で使われた分を加えた量だと考えます。ただし、明所と暗所で呼吸量が同じとみなせる条件が必要です。
表やグラフでは、まず増減の向き、次に差の大きさ、最後に条件を確認します。
誤答を直して次の学びへつなげる
「明所の酸素増加10が光合成でつくった全量」は誤りです。同時に呼吸で一部が使われた後の正味量です。
「暗所の値をそのまま明所へ足せば必ず全量」でもありません。温度などが同じで呼吸量が等しいとみなせるかを確認します。次は、この収支を使って昼に呼吸しないという誤解を直します。
自分で確かめよう
確認1:明所の観測値が正味になる理由は?
光合成と呼吸が同時に逆向きの気体変化を起こすからです。確認2:暗所でCO₂が増える主な働きは?
呼吸です。暗所では光合成が行われません。確認3:明所の酸素増加量を光合成の全量と呼べる?
呼べません。呼吸で消費された分を差し引いた正味の増加量です。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。