土の水が根毛から道管へ届く道筋を追おう
このレッスンの役割
前のレッスンで、根毛が土壌水と接する表面積を広げると理解しました。今回は、土の粒の間にある水と無機養分が、根毛から根の内部を通り、道管へ届くまでを追います。
吸収する場所と、その後に運ぶ通路を混同しないことが目標です。
知る・理解する
無機養分は、土の粒をそのまま取り込むのではなく、水に溶けた状態で吸収されます。土壌水が根毛の細胞へ入り、根の内側の細胞を通って中心部の道管へ届きます。その後、道管を通って茎や葉へ運ばれます。
根毛は入口、道管は長距離を運ぶ通路です。根毛そのものが葉まで続く管ではありません。
具体例で使う
根を色水に入れ、時間後に根を横に切ると、中心付近の特定の部分が染まり、さらに茎の道管も染まりました。この結果から、色水は根の表面から入り、中心の道管へ達し、その通路を通って茎へ移動したと考えられます。
一枚の断面だけでは時間の順序は分かりにくいため、5分後・15分後・30分後のように複数時刻で観察すると、外側から中心、さらに上方へ広がる経路を確かめやすくなります。
誤答を直して次の学びへつなげる
「根毛が土の粒を吸い込む」は誤りです。吸収されるのは、土の粒の間にある水と、そこに溶けた無機養分です。
「根毛がそのまま道管になり、葉まで続く」も誤りです。根毛は表皮細胞の突起で入口を広げ、道管は根の中心から茎・葉へ水を運ぶ別の組織です。
自分で確かめよう
確認1:無機養分はどのような状態で吸収される?
水に溶けた状態で、土壌水とともに根毛から吸収されます。確認2:根毛と道管の役割の違いは?
根毛は土壌水と接する入口、道管は根の内部から茎・葉へ水を運ぶ通路です。確認3:色水の移動順を確かめるには何を変えて観察する?
観察時刻を変えます。他の条件をそろえ、複数時刻の断面を比べます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。