未知の断面図と時間データから水の経路を説明しよう
このレッスンの役割
このセクションの最終レッスンです。未知の植物の横断面・縦断面・色水の時間データを組み合わせ、根から葉までの水の経路を説明します。
完成の目安は、染色位置だけで方向を決めず、実験条件・空間的な連続・時間変化を三つとも根拠にすることです。
知る・理解する
初見資料は次の順に読みます。
- 色水を入れた場所と観察時刻を確認する。
- 普通の水の対照と比べ、染料による変化を選ぶ。
- 横断面で道管の位置、縦断面で上下の連続を読む。
- 早い時刻と遅い時刻で染色先端の位置を比べる。
- 根・茎・葉の同じ通路をつなぐ。
- この資料だけでは決められない原因を残す。
具体例で使う
茎の切り口を色水へ入れると、10分後は下から3 cm、20分後は8 cm、40分後は葉脈まで染まりました。横断面では各高さの外側寄りの管、縦断面では同じ位置の縦筋が染まりました。
これらから「色水は茎の外側寄りにある連続した道管を通り、時間とともに上へ移動して葉脈へ届いた」と説明できます。40分間の平均速度は、葉脈までの距離が分かる場合だけ計算できます。
誤答を直して次の学びへつなげる
一枚の横断面だけを見て「上向きに流れた」とは言えません。横断面は位置を示しますが、方向は異なる時刻の資料や出発点との関係から判断します。
また、色水実験だけで水が上がるすべての仕組みを証明したとは言えません。分かるのは通った経路と条件下の移動です。次は、道管と並ぶ師管が何をどこへ運ぶかを比較します。
自分で確かめよう
確認1:横断面だけで分かることと分からないことは?
道管の断面内の位置は分かりますが、流れの向きや時間変化は一枚だけでは分かりません。確認2:上向きの移動を示す強い証拠は?
色水の出発点が下にあり、時刻が進むほど染色先端が上へ移る資料です。確認3:未知資料の記述に入れる三種類の根拠は?
横断面の位置、縦断面の連続、時刻ごとの染色距離です。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。