水の減少量を補正して蒸散量を見積もろう
このレッスンの役割
前のレッスンで、吸水と蒸散のつながりを学びました。今回は容器の水や植物全体の質量変化から、背景の蒸発を差し引き、時間・葉面積当たりの蒸散量を見積もります。
目標は、測った減少量をそのまま蒸散量とせず、対照と単位を使って公平に比べることです。
知る・理解する
植物を入れた容器で水が12 mL減り、植物なしの同じ容器で2 mL減ったなら、植物に関係する減少は12−2=10 mLです。これを4時間測ったなら2.5 mL/時です。
葉面積が異なる植物を比べるときは、さらに葉面積で割ります。葉面積100 cm²なら、2.5÷100=0.025 mL/(時・cm²)です。
具体例で使う
植物Aは補正後8 mL/2時間、葉面積80 cm²です。Aは8÷2÷80=0.05 mL/(時・cm²)です。植物Bは12 mL/3時間、葉面積160 cm²なら0.025 mL/(時・cm²)です。
総量はBが大きくても、同時間・同葉面積ではAの方が大きいと分かります。比較する基準をそろえることが重要です。
誤答を直して次の学びへつなげる
「容器から減った12 mLがすべて蒸散」は誤りです。水面からの蒸発を対照で差し引きます。
「葉が多い植物ほど減少量が大きいので気孔の働きが強い」とも限りません。葉面積の違いを補正してから比べます。
自分で確かめよう
確認1:全減少15 mL、対照3 mLなら補正後は?
15−3=12 mLです。確認2:12 mLを6時間で失ったときの1時間当たりは?
12÷6=2 mL/時です。確認3:植物間で公平に比べる二つの基準は?
測定時間と葉面積をそろえる、またはそれぞれ当たりへ換算します。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。