冷却後に凝結する水の量を段階計算しよう
まず知る:このレッスンの役割と目標
このレッスンは4番目です。前回求めた「1 m³あたりの凝結量」を、空気全体の体積へ広げます。
凝結量(g/m³)=冷却前の実際量−冷却後温度の飽和水蒸気量
水の総質量(g)=1 m³あたりの凝結量×空気の体積(m³)
冷却前の実際量が問題に直接ない場合は、露点または湿度から先に求めます。
理解する:例題で理由を確かめる
問題:空気4 m³に、1 m³あたり12.8 gの水蒸気が含まれています。この空気を、飽和水蒸気量9.4 g/m³の温度まで冷やしました。何gの水が凝結しますか。
- 1 m³あたりの差:12.8−9.4=3.4 g/m³
- 空気4 m³分:3.4×4=13.6 g
- 答え:13.6 g
単位も確認できます。g/m³にm³を掛けるとm³が消え、gになります。
使う:間違い・誤答を直して練習する
例題2:空気10 m³、冷却前の実際量17.3 g/m³、冷却後の最大量12.8 g/m³。
- 差:17.3−12.8=4.5 g/m³
- 総量:4.5×10=45 g
「4.5 g」と答える誤りは、1 m³あたりと全体量の混同です。問題の空気が何m³かを確認します。逆に、問題が1 m³あたりを聞いているなら体積を掛けません。
転用する:まとめと次の学びへ
部屋の体積が縦5 m、横4 m、高さ2.5 mなら、5×4×2.5=50 m³です。1 m³あたり2 g凝結する条件なら、理想化した計算では100 gです。実際の部屋では温度むらや換気があるため、計算値は条件を単純化した見積もりだと説明します。
次は、水漏れ、湯気、部屋全体の冷却という誤答を、観察と量の両面から修正します。
確認1:1 m³あたり3 g凝結し、空気が5 m³なら総量はいくらですか。
3×5=15 gです。確認2:なぜ最後に空気の体積を掛けますか。
差で求めた値は1 m³あたりの量だからです。全体の体積分へ広げます。確認3:冷却前の最大量を、必ず冷却前の実際量として使えますか。
使えません。冷却前の空気が飽和していると示されている場合だけ等しくなります。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。