LESSON 01

空気中の水蒸気

蒸発と凝結を粒子モデルでつなごう

「空気中の水蒸気」第3段階。蒸発と凝結を、同じ水分子が液体と気体の間を移る状態変化として説明する。

蒸発と凝結を粒子モデルでつなごう

まず知る

このレッスンの役割と目標

このレッスンは「空気中の水蒸気」6レッスンの3番目です。前回、水面から水が減る比較実験を行いました。ここでは、その観察を水分子のモデルで説明し、蒸発と凝結を一つの往復する状態変化としてつなぎます。

蒸発は液体の水が気体の水蒸気になる変化、凝結は水蒸気が液体の水になる変化です。どちらも物質は水のままで、水分子そのものが別の物質へ変わるわけではありません。

理解する

水分子の動きで考える

水面で同時に起こる蒸発と凝結の粒子モデル液体中で近く集まる水分子の一部が水面から空気中へ出て蒸発し、空気中の水分子の一部が水面へ戻って凝結する。温度や周囲の水蒸気量で割合が変わる。蒸発:液体→気体凝結:気体→液体同じ水分子が状態と位置を変える

液体の水分子は動いています。その一部が水面から飛び出すと水蒸気になります。沸点に達していなくても表面では起こるため、これが蒸発です。

反対に、空気中を動く水分子が液体の水へ戻ったり、冷たい面に集まって水滴になったりするのが凝結です。密閉容器の中では蒸発と凝結の両方が起こり、見かけの水量が変わらない状態になることもあります。

使う

現象を状態変化で説明する

現象 変化 水の移動
洗濯物が乾く 蒸発 布の液体→空気中の気体
冷たいコップに水滴 凝結 空気中の気体→表面の液体
水たまりが小さくなる 蒸発 地面上の液体→空気中の気体
霧ができる 凝結 空気中の気体→細かな液体

よくある間違いは「蒸発は沸騰したときだけ」です。沸騰は液体内部からも盛んに気体が生じる現象ですが、蒸発は常温でも水面から起こります。

冷たいコップの外側の水滴を「中の水がしみ出した」とする誤答もあります。密閉した空の金属缶を冷やしても外側に水滴ができれば、周囲の空気中の水蒸気が凝結した証拠になります。

転用する

まとめと次へのつながり

未知の現象では、水が初めにどこにあり、最後にどこへ移ったかを矢印で描き、前後の状態を固体・液体・気体から選びます。水の総量が突然増減したと考える前に、見えない気体への移動を確かめます。

次は、見えない水蒸気を比べるため、空気1 m³中に何gの水蒸気があるかという量で表します。

理解チェック

確認1:蒸発と凝結はそれぞれどの状態変化ですか。蒸発は液体から気体、凝結は気体から液体への変化です。
確認2:常温の洗濯物が乾くのは沸騰ですか。沸騰ではなく蒸発です。水面や布の表面から水分子が空気中へ出ます。
確認3:冷たいコップの外側の水滴はどこから来ましたか。周囲の空気中にあった水蒸気が、冷たい表面で凝結してできました。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。