LESSON 01

気圧差が風を生む

膜・注射器・風船で圧力差による空気の動きを確かめよう

膜・注射器・風船の比較実験で、圧力差による空気の移動方向を確かめます。

膜・注射器・風船で圧力差による空気の動きを確かめよう

まず知る:このレッスンの役割と目標

このレッスンは2番目です。前回の「高圧側から低圧側」という考えを、条件をそろえた実験で確かめます。

安全な方法として、二本の注射器を管でつなぎ、片方のピストンを少し押した状態で管を閉じます。もう片方は通常の状態にします。栓を開けたときのピストンや薄い膜の動きを観察します。針は付けず、強く押した密閉容器は使いません。

理解する:例題で理由を確かめる

実験で変える条件は、二つの空間の圧力差です。温度、管の太さ、空気量の測り方はそろえます。

  1. A側のピストンを少し押し、Aの圧力を高くする。
  2. B側は通常の状態にする。
  3. 管の栓を開く。
  4. 空気がAからBへ動くか、膜やピストンで確認する。
  5. しばらく後に動きが弱まることも記録する。

二本の注射器で圧力差を確かめる押されたA側の高圧空気が、栓を開くと管を通ってB側へ移動するA 少し圧縮B 通常栓を開くとAからBへ

空気が移動すると圧力差は小さくなり、やがて動きは弱まります。これは「空気は低圧側へ永遠に流れ続ける」のではなく、差が運動の原因だという証拠です。

使う:間違い・誤答を直して練習する

Aだけを温め、同時にピストンも押した実験では、温度と体積の二条件が変わります。どちらが圧力差を作ったか分けられません。比較実験では一度に一つの条件を変えます。

風船の口を開く実験でも内側から外側へ空気が出ますが、ゴムの張力も圧力差に関係します。観察結果と、単純な大気モデルの違いを説明します。

転用する:まとめと次の学びへ

実験結果は「栓を開く前の圧力差」「開いた後の空気の向き」「差が小さくなった後の変化」に分けて記録します。目に見えない空気そのものではなく、膜やピストンの動きを証拠にします。

次は、高圧側と低圧側から面を押す力の差を、空気分子の衝突で説明します。

確認1:この比較実験で主に変える条件は何ですか。二つの空間の圧力差です。
確認2:温度とピストン位置を同時に変えてよいですか。よくありません。結果の原因を一つに特定しにくくなります。
確認3:しばらくすると流れが弱まるのはなぜですか。空気の移動で二つの空間の圧力差が小さくなるためです。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。