LESSON 01

気象データを時間で追う

一地点の気象要素を時刻順に並べて変化を捉えよう

一地点の気温・気圧・風・天気を時刻順に並べ、時間変化と同時刻比較を区別します。

一地点の気象要素を時刻順に並べて変化を捉えよう

まず知る:このレッスンの役割と目標

このレッスンは「気象データを時間で追う」の1番目です。前の天気図は、ある時刻の広い地域を比べる資料でした。今回は、一つの地点が時間とともにどう変わったかを追います。

時系列とは、同じ種類の観測を時刻順に並べたものです。同じ地点・同じ測り方で並べると、上昇、低下、変化点、最大・最小を読み取れます。

理解する:例題で理由を確かめる

時刻 気温 気圧 天気
9時 18℃ 1014 hPa 晴れ
12時 22℃ 1011 hPa 曇り
15時 19℃ 1006 hPa

9時から12時は気温上昇・気圧低下、12時から15時は気温低下・気圧低下・降水開始です。「15時に雨」という一点だけでなく、前から何が変化していたかを読めます。

同じ地点の気温と気圧を時刻順に追う9時、12時、15時の順に気温は18、22、19度、気圧は1014、1011、1006ヘクトパスカルへ変化する9時12時15時気温気圧

図は変化の向きを示す模式図です。気温と気圧は単位も目盛りも違うため、線の高さ同士を直接比べません。

使う:間違い・誤答を直して練習する

地点Aの9時と地点Bの12時をつないで「一地点の気温が上がった」とは言えません。地点が変わっているからです。時系列では地点・観測方法をそろえます。

また、気圧が先に下がり雨が後に始まったとしても、時刻順だけで「気圧低下だけが雨の原因」と確定はできません。関連する変化として記録し、仕組みや追加資料で確かめます。

転用する:まとめと次の学びへ

心拍数や人口の変化も時系列ですが、気象では複数要素を同じ時刻に並べることで、天気変化の前後を詳しく追えます。

次は地点・時刻間隔・器具・単位をそろえ、欠測も正しく記した時系列表を作ります。

確認1:時系列データとは何ですか。同じ種類の観測を時刻順に並べ、時間変化を示したデータです。
確認2:異なる地点の値を一地点の変化としてつないでよいですか。よくありません。地点差と時間変化を混同します。
確認3:先に起きた変化は必ず後の変化の原因ですか。必ずではありません。前後関係は説明候補になりますが、仕組みや追加証拠が必要です。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。