LESSON 01

露点を測ろう

冷却で最大量が実際量へ近づく仕組みを説明しよう

冷却中の実際量と最大量の変化を図と表で追い、露点で凝結が始まる理由を説明します。

冷却で最大量が実際量へ近づく仕組みを説明しよう

まず知る

このレッスンは3番目です。前の実験手順を、飽和水蒸気量の変化で説明します。暗記する結論は「露点で実際量と最大量が等しくなる」ですが、ここではなぜそうなるかを図で説明できるようにします。

閉じた空間の空気をゆっくり冷やすとき、凝結が始まるまでは水蒸気が液体へ変わっていないため、実際の水蒸気量はほぼ一定です。一方、飽和水蒸気量は温度が下がるほど小さくなります。

理解する

気温25℃、実際量12.8 g/m³、露点15℃の例を追います。

空気の温度 飽和水蒸気量 実際量 状態
25℃ 23.1 g/m³ 12.8 g/m³ まだ余裕がある
20℃ 17.3 g/m³ 12.8 g/m³ まだ凝結しない
15℃ 12.8 g/m³ 12.8 g/m³ 飽和し、凝結開始
10℃ 9.4 g/m³ 最大9.4 g/m³ 超えた3.4 g/m³が凝結

冷却に伴う二つの量の変化実際量は露点まで一定、飽和水蒸気量は冷却で減少し、交点から凝結が始まる最大量が小さくなる実際量は一定露点水蒸気量温度が高い低い

グラフでは横軸の右ほど高温です。空気を冷やす動きは右から左です。露点に達するまでは橙色の実際量は変わらず、青色の最大量が近づきます。交点より低温では、気体でいられる最大量を超えた分が水滴になります。

「冷やすとすぐ水蒸気が減る」は誤りです。減り始めるのは飽和して凝結が始まった後です。

使う

実際量が17.3 g/m³なら、表で飽和水蒸気量17.3 g/m³に対応する20℃が露点です。25℃から20℃までは実際量17.3 g/m³のまま、20℃より下では最大量を超えた分が凝結します。

逆に、実際量が少ない空気ほど、最大量がそこまで小さくなるまで多く冷やす必要があります。したがって、同じ気温なら水蒸気の少ない空気ほど露点は低くなります。

転用する

気温と露点の差が小さいと、少し冷やすだけで飽和します。夜間に気温が下がったとき、霧や露が生じやすいか考える手がかりになります。ただし、風や地面の冷え方なども関係するため、露点だけで必ず発生すると断定はしません。

確認1:露点に達する前、実際の水蒸気量はどうなりますか。水蒸気の出入りがなく凝結もしていなければ、ほぼ一定です。
確認2:冷却中に小さくなるのは何ですか。その温度で気体として存在できる最大量、つまり飽和水蒸気量です。
確認3:同じ気温で実際量が少ない空気の露点は高いですか、低いですか。低いです。飽和水蒸気量が少ない実際量と等しくなるまで、より強く冷やす必要があります。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。