LESSON 01

雲量と天気の決め方

見える太陽・雲の色・一方向による誤判定を直そう

太陽の可視・雲の色・一方向の印象による誤りを、全天・面積割合・大気現象の基準へ戻して修正します。

見える太陽・雲の色・一方向による誤判定を直そう

まず知る

このレッスンは6レッスンの5番目です。雲量と天気の誤判定を、最初にずれた基準から直します。

印象による判断 問題点 戻る基準
太陽が見えるから晴れ 雲量9でもすき間から太陽は見える 全天の雲量
雲が黒いから曇り 色・厚さと面積割合を混同 雲量と雲の厚さを分ける
北の空が雲だらけだから曇り 一方向を全天へ広げている 全方位と頭上
雲量8だから晴れ、雨でも晴れ 降水現象を無視 大気現象を先に確認
写真の白い部分を全部雲とする 露出、太陽光、煙の可能性 観測対象の識別

誤答は、どの基準へ戻るべきかを教える手がかりです。

理解する

人の目は、明るい太陽や黒い雲など、印象の強い部分へ注意を向けます。しかし雲量は、印象ではなく全天の面積割合です。

印象と雲量判定が食い違う三つの空太陽が見える雲量9、黒い雲が2割の雲量2、北側だけ雲が多く全天では雲量5の三例太陽が見える雲量9 → 曇りすき間から見えても割合は9黒い雲がある雲量2 → 晴れ色ではなく覆う割合北だけ雲が多い北側南側全天では雲量5一方向だけで決めない印象 → 全天・割合・大気現象へ戻す

「太陽が見える」は観測事実ですが、それだけで天気区分は決まりません。「黒い雲」は厚さの手がかりですが、雲量ではありません。正しい事実を、別の問いの答えとして使ったところが誤りです。

欠けた視野も重要です。建物で南の空が見えないのに北だけで雲量を決めた場合、計算ミスではなく観測範囲の不足です。

使う

誤答例:「太陽が見えているので晴れ。雲量は9だが関係ない。」

最初のずれは、太陽の可視を天気区分の基準にしたことです。雨・雪・霧などがなく、雲量9なら曇りです。太陽が見えることは、雲にすき間があるという追加情報として残します。

別の例:「黒い雲が空の2割にあるので曇り」。黒いことは厚さ、2割は雲量2です。降水がなければ晴れと判定します。

転用する

誤答を直す順番です。

  1. 見た範囲は全天か。
  2. 雲の個数・色・厚さではなく面積割合か。
  3. 雲量の境界0〜1、2〜8、9〜10を使ったか。
  4. 雨・雪・雷・霧などを先に確認したか。
  5. 写真や観測の不足を推測で埋めていないか。

この順番は、衛星画像や全天カメラにも使えます。ただし画像の色は観測波長や処理方法で変わるため、凡例なしに白・黒を雲の厚さへ直結させません。

次は、全天図・時系列・降水記録を統合し、天気の変化と判断できる範囲を説明します。

確認1:太陽が見え、雲量9、降水なし。天気は?曇りです。太陽が見えるかではなく、雲量9〜10の区分を使います。
確認2:黒い雲が全天の2割。黒いから曇り?いいえ。雲量は2で、降水などがなければ晴れです。黒さは厚さの別情報です。
確認3:北の空しか写っていない写真から全天の雲量を決められる?決められません。反対側と頭上を含む全天の情報が不足しています。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。