空全体を10として雲量を表そう
まず知る
このレッスンは「雲量と天気の決め方」6レッスンの入口です。前のセクションで風を向きと強さへ分けたように、ここでは空の見え方を「雲が空全体を覆う割合」へ変えます。
雲量は、空全体を10としたとき、雲が覆っている割合を0〜10の整数で表したものです。
| 雲量 | 空の状態の目安 |
|---|---|
| 0 | 雲がない |
| 1 | 雲が空の約1割 |
| 5 | 雲と青空がほぼ半分ずつ |
| 8 | 雲が約8割、青空が約2割 |
| 10 | 空全体が雲に覆われている |
雲の個数は数えません。大きな雲一つが空の半分を覆えば雲量5、小さな雲が十個あっても全体で1割なら雲量1です。
理解する
雲量は「見えている一方向」ではなく、頭上から地平線近くまでを含む全天で考えます。空を同じ大きさの10区画に分けたつもりで、雲に覆われた区画を合計します。
実際の空に線はなく、雲の形も不規則です。図の区画は見積もり方を理解するための模型です。観測では全天を何度か見渡し、雲の面積をまとめて判断します。
雲量は雲の色や厚さも表しません。薄い白い雲でも空を覆えば雲量へ数えます。黒く厚い雲が小さな範囲だけなら、雲量は大きいとは限りません。
使う
問題:「西の空に大きな雲が一つ、東と頭上には青空が広がっている。雲は全天のおよそ3割を覆う。雲量はいくつか。」
雲の個数は一つですが、問われているのは割合です。全天の約3割なので雲量3です。
誤答「雲が一つだから雲量1」は、個数と面積割合を混同しています。雲を一つずつ数えるのではなく、空のうちどれだけ覆うかへ戻ります。
転用する
全天写真や円形の空の図では、雲の部分を大まかな同じ面積へ分けて合計します。地平線近くは写真で小さく見えても、実際の全天でどれだけ占めるかを考えます。
一方向しか写っていない写真では、全天の雲量を確定できません。「写真の範囲では約7割」と範囲を限定し、反対側の空の情報が必要だと答えます。
次は、開けた場所で全天を見渡し、校舎や山を除いて雲量を再現可能に観測する手順を学びます。
確認1:雲量は雲の何を表す?
雲の個数ではなく、空全体を10としたときに雲が覆う面積割合を表します。確認2:小さな雲が20個あり、合わせて全天の約1割なら雲量は?
雲量1です。個数が多くても、覆う割合で判断します。確認3:北の空だけの写真で雲が8割見える。全天の雲量8と断定できる?
できません。写真にない方角と頭上を含む全天の情報が必要です。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。