実際の水蒸気量と飽和水蒸気量を区別しよう
まず知る
このレッスンの役割と目標
このレッスンは「飽和水蒸気量と温度」6レッスンの1番目です。前のセクションで、空気1 m³中に実際にある水蒸気の質量をg/m³で表しました。今回は、その実際量と、ある温度で水蒸気として存在できる最大量を区別します。
ある温度の空気1 m³中に、水蒸気として含まれうる最大の質量を飽和水蒸気量といいます。単位はg/m³です。実際量が最大量より少ない空気には、まだ水蒸気になれる余地があります。最大量に達した状態を飽和といいます。
理解する
同じ温度で二つの量を見る
20℃の飽和水蒸気量を17.3 g/m³とします。実際量が8.0 g/m³なら、まだ最大には達していません。実際量が17.3 g/m³なら飽和です。
20℃のまま18.0 g/m³を水蒸気として存在させようとしても、最大を0.7 g/m³超えます。超えた分は水蒸気のままではいられず、液体の水へ凝結します。
使う
実際量と最大量を判定する
| 温度 | 実際量 | 飽和水蒸気量 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 20℃ | 8.0 g/m³ | 17.3 g/m³ | 未飽和 |
| 20℃ | 17.3 g/m³ | 17.3 g/m³ | 飽和 |
| 20℃ | 18.0 g/m³相当 | 17.3 g/m³ | 0.7 g/m³が凝結 |
よくある間違いは、表にある17.3 g/m³を「その空気に実際に入っている量」と読むことです。飽和水蒸気量の表は最大量を示します。実際量は別の観測や条件から与えられます。
飽和していても水分子の動きが止まるわけではありません。蒸発する分子と凝結する分子がつり合い、見かけの量が変わらない動的な状態です。
転用する
まとめと次へのつながり
問題では「実際に含む」「最大で含める」「飽和」という言葉へ印を付けます。同じg/m³でも、実際量か最大量かで使い方が変わります。
次は、温度ごとの飽和水蒸気量を表と曲線から読み、温度が高いほど最大量が大きくなる傾向を確かめます。
理解チェック
確認1:飽和水蒸気量とは何ですか。
ある温度の空気1m³中に、水蒸気として含まれうる最大の質量です。確認2:最大17.3g/m³、実際8.0g/m³の空気は飽和していますか。
していません。実際量が最大量より少ない未飽和の空気です。確認3:飽和状態では水分子は動きませんか。
動いています。蒸発と凝結が同じ割合で起こり、見かけの量が変わらない状態です。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。