LESSON 01

気圧差が風を生む

気圧差と距離から風を生む力の向き・強さを比べよう

二地点の気圧差と距離から、風を生む力の向きと相対的な強さを比較します。

気圧差と距離から風を生む力の向き・強さを比べよう

まず知る:このレッスンの役割と目標

このレッスンは4番目です。前回の押す力の差を、地点間の距離まで含めて比較します。

同じ距離なら気圧差が大きいほど、同じ気圧差なら距離が短いほど、距離あたりの気圧変化が大きくなります。これを気圧傾度と呼び、風を生む力の強さを比べる手がかりにします。

理解する:例題で理由を確かめる

地点間の気圧差 距離 100 kmあたりの差
A 12 hPa 300 km 4 hPa
B 12 hPa 100 km 12 hPa
C 6 hPa 100 km 6 hPa

Bは同じ距離のCより差が大きく、同じ差のAより距離が短いので、3組の中で気圧傾度が最大です。

同じ気圧差でも距離で傾きが変わる12ヘクトパスカルの差が300キロメートルにある場合より100キロメートルにある場合の方が、距離あたりの変化が大きいA 300 kmで12 hPa差B 100 kmで12 hPa差Bの方が傾きが急=気圧傾度が大きい

絶対値が1030 hPaと高くても、周囲も1029 hPaなら差は小さいです。「高気圧だから必ず強風」ではありません。

使う:間違い・誤答を直して練習する

D:東1018 hPa、西1008 hPa、距離200 km。基本の力は東から西、100 kmあたり5 hPa差です。

E:東1008 hPa、西1003 hPa、距離50 km。基本の力は東から西、100 kmあたり10 hPa差です。

絶対の気圧はDの方が高いですが、距離あたりの差はEの方が大きいため、他条件が同じならEの方が強い力を受けると予想します。

転用する:まとめと次の学びへ

天気図では、等圧線の間隔が狭いほど、短い距離で気圧が大きく変わります。次のセクションで「線の間隔が狭い場所ほど風が強まりやすい」と読む土台になります。

実際の風速は地形や摩擦にも左右されるので、気圧傾度だけから正確な風速を断定しません。

確認1:同じ距離なら、気圧差が大きいほど力はどうなりますか。気圧傾度が大きくなり、風を生む力は強くなります。
確認2:同じ気圧差なら、距離が短い方と長い方のどちらが強いですか。短い方です。距離あたりの気圧変化が大きいからです。
確認3:高気圧の中心なら必ず強風ですか。必ずではありません。周囲との気圧差と距離、地形や摩擦も関係します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。