空の様子を気温・湿度・気圧・風・雲量へ変えよう
まず知る
このレッスンは「天気を数値で観測しよう」6レッスンの入口です。「今日はむし暑い」「風が強そう」という感覚を、ほかの人と比べられる観測値へ変えます。
大気の状態は、一つの数字では表せません。次の量を組み合わせます。
| 観測量 | 何を表すか | よく使う単位・表し方 |
|---|---|---|
| 気温 | 空気の温度 | ℃ |
| 湿度 | その温度で空気が水蒸気をどれほど含むかの割合 | % |
| 気圧 | 空気が面を押す圧力 | hPa |
| 風向 | 風が吹いてくる方角 | 北、北東など |
| 風速 | 空気が動く速さ | m/s |
| 雲量 | 空全体を雲が覆う割合 | 0〜10 |
| 降水量 | たまった雨や雪を水の深さに直した量 | mm |
観測値には、地点と時刻も必要です。「気温20 ℃」だけでは、朝か昼か、山か海岸かがわかりません。
理解する
同じ空を見ても、人によって「暑い」「風が強い」の感じ方は違います。観測量と単位を使うと、離れた人や別の日とも比べられます。
図の六つの値は同じ時刻・同じ地点で測ってこそ、一つの大気の状態を表します。別の時刻の湿度を混ぜると、実際には存在しなかった組合せになります。
観測事実と説明も分けます。「気圧が1008 hPaへ下がった」は観測事実です。「低気圧が近づいたため」は仕組みを使った説明候補です。説明は複数の値や天気図で確かめます。
使う
例として、12時の観測を記録します。
「校庭は暑く、じめじめして、風がある」では、人によって意味が変わります。次のように直します。
「8月10日12時、校庭の日陰で、気温31.2 ℃、湿度72 %、気圧1004 hPa、南風3.5 m/s、雲量7、直前1時間の降水量0 mmだった。」
記録の順は、日時・場所 → 観測量 → 値・単位です。器具や測り方は次のレッスンで扱います。
一つの値で天気を決めないことも大切です。気温が高くても、湿度が低ければからっと感じることがあります。気圧が低い一点だけで雨とは限りません。変化の様子や雲、降水も見ます。
転用する
初めて見る観測表では、まず列名と単位を確認します。風向は風が向かう先ではなく、吹いてくる方角です。南風は南から北へ吹きます。
観測値の組合せから「どんな状態か」を表現できますが、原因はまだ断定しません。たとえば気圧低下、湿度上昇、雲量増加が同時に見えても、まず変化を事実として記録し、次に仕組みを検討します。
次は、器具・時刻・場所をそろえ、比較できる観測記録を作ります。
確認1:「むし暑い」を観測値へ変えるなら何を測る?
少なくとも気温と湿度を測り、日時・場所・単位と一緒に記録します。確認2:気圧が低い一回の観測だけで雨と断定できる?
できません。気圧の時間変化、湿度、雲量、降水量、天気図などを組み合わせます。確認3:北風とは、空気がどちらへ動く風?
北から吹いて南へ向かう風です。風向は吹いてくる方角で表します。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。