未知の気象観測データから状態と変化を説明しよう
まず知る
このレッスンは「天気を数値で観測しよう」6レッスンの出口です。初めて見る表・グラフ・天気の記号を組み合わせ、観測地点の状態と変化を説明します。
初見資料では、先に設問の動詞を確認します。
| 動詞 | 求められる仕事 |
|---|---|
| 読み取る | 資料に書かれた値や変化を答える |
| 比べる | 共通の基準で差や共通点を示す |
| 説明する | 根拠と仕組みをつなぐ |
| 予測する | 変化の続きと、その条件を示す |
資料を全部同じように使う必要はありません。設問に必要な列・時刻・地点を選びます。
理解する
統合問題では、観測した「状態」、時間による「変化」、変化を説明する「仕組み」、断定できる「範囲」を分けます。
資料が多くても、行うことは四段階です。
- 値と時刻を使って観測事実を書く。
- 急変した時刻と前後の順序を書く。
- 複数の事実に合う仕組みを選ぶ。
- 資料だけでは決められないことと、追加資料を示す。
使う
図の資料から答案を作ります。
「9時から15時にかけて気圧は1012 hPaから1003 hPaへ低下し、湿度は61 %から89 %へ上昇した。15時ごろ雨が見られ、風向も南西から北西へ変化した。湿った空気が上昇して冷え、水蒸気が凝結したという仕組みと合う。ただし、一地点の資料だけで前線の種類や位置を確定することはできず、天気図や周辺地点の記録が必要である。」
この答案は、値を二つ以上使い、状態だけでなく変化、仕組み、限界まで示しています。
原因を問われていない「読み取り」問題なら、仕組みを余分に書かず、資料の事実だけ答えます。設問に合わせて必要な層を選ぶことも大切です。
転用する
未知の資料で迷ったら、余白に「事実→変化点→仕組み→限界」と書き、使った資料へ印を付けます。グラフの線を眺めるだけでなく、開始値・終了値・差・時刻を言葉にします。
このセクションで完成した力は、気温、湿度、気圧、風、雲量、降水量を、条件をそろえて記録し、事実と仕組みを分け、初見資料へ使う力です。
次の「気温を正しく測る」では、温度計が本当に空気の温度を示すための条件を、さらに詳しく学びます。
確認1:「読み取る」と「説明する」は何が違う?
読み取るは資料にある値や変化を答えます。説明するは、その根拠と仕組みをつなぎます。確認2:複数資料を結ぶとき、何をそろえる?
観測地点と時刻をそろえ、観測量・単位・集計時間も確認します。確認3:一地点の気圧低下・湿度上昇・降雨だけで、前線の種類を断定できる?
できません。天気図や周辺地点の風向・気温・気圧など、空間的な追加資料が必要です。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。