全天を見渡し、観測条件をそろえて雲量を決めよう
まず知る
このレッスンは「雲量と天気の決め方」6レッスンの2番目です。前のレッスンで学んだ「全天を10とする」考えを、実際の観測手順へ変えます。
雲量を比べられる記録にするには、次をそろえます。
| 観測条件 | 確認すること |
|---|---|
| 地点 | 周囲の空を広く見渡せる場所か |
| 時刻 | 雲は短時間でも動くため、正確な時刻を残したか |
| 視野 | 一方向だけでなく、頭上と全方位を見たか |
| 障害物 | 校舎・樹木・山と雲を区別したか |
| 記録 | 雲量0〜10、天気、雲の特徴を別欄にしたか |
太陽を直接見てはいけません。太陽の近くを観察するときは、建物などで太陽そのものを隠し、目を守ります。
理解する
全天は平らな円ではなく、観測者を囲む半球です。地平線近く、頭上、反対側の空を順番に見て、見落としを減らします。
観測のコツは、方角ごとに雲の割合を見積もり、最後に全天としてまとめることです。ただし、八方向の値を単純平均するだけではありません。頭上と地平線近くでは見える面積の対応が違うため、最終的には全天の面積割合として調整します。
雲が速く動く日は、観測中にも状態が変わります。長い時間をかけすぎず、観測開始時刻と終了時刻を記録します。
使う
観測手順です。
- 開けた安全な場所へ移動し、時刻を記録する。
- 北を確認し、北→北東→東のように順番を決める。
- 各方向と頭上で、青空と雲の面積を見積もる。
- 校舎・樹木・山・煙などを雲から除く。
- 全天を一つとして、雲量0〜10を決める。
- 地点、時刻、雲量、降水などの大気現象を記録する。
例として、北側はほぼ雲、南側は半分、頭上は約7割の雲で、全天として約8割なら雲量8です。「北が10、南が5、頭上が7だから平均7.3」と機械的に計算するのではなく、視野全体の面積で見直します。
転用する
全天カメラの写真を比べる場合は、同じ投影方法・同じ時刻間隔かを確認します。魚眼写真の端は引き伸ばされるため、写真上の面積が実際の空の面積と同じとは限りません。
山で地平線の多くが隠れる場合は、見えない範囲を想像で埋めません。「観測可能な範囲では雲量6程度」と限定し、全天の判定には不足があると記録します。
次は、雲量、雲形、雲の厚さを別の特徴として整理します。
確認1:雲量観測で一方向だけを見てはいけないのはなぜ?
雲量は頭上と全方位を含む全天に対する割合だからです。確認2:校舎で空の2割が隠れている。校舎を雲として数えてよい?
いけません。障害物は除外し、見えない範囲があることを記録します。確認3:魚眼写真の白い部分が画面の半分なら、必ず雲量5?
必ずとは限りません。投影による面積のゆがみと、白い部分が本当に雲かを確認します。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。