LESSON 01

雲量と天気の決め方

全天を見渡し、観測条件をそろえて雲量を決めよう

開けた場所で全方位と頭上を順に観察し、障害物を除いて時刻・地点とともに雲量を記録します。

全天を見渡し、観測条件をそろえて雲量を決めよう

まず知る

このレッスンは「雲量と天気の決め方」6レッスンの2番目です。前のレッスンで学んだ「全天を10とする」考えを、実際の観測手順へ変えます。

雲量を比べられる記録にするには、次をそろえます。

観測条件 確認すること
地点 周囲の空を広く見渡せる場所か
時刻 雲は短時間でも動くため、正確な時刻を残したか
視野 一方向だけでなく、頭上と全方位を見たか
障害物 校舎・樹木・山と雲を区別したか
記録 雲量0〜10、天気、雲の特徴を別欄にしたか

太陽を直接見てはいけません。太陽の近くを観察するときは、建物などで太陽そのものを隠し、目を守ります。

理解する

全天は平らな円ではなく、観測者を囲む半球です。地平線近く、頭上、反対側の空を順番に見て、見落としを減らします。

観測者が全天を八方向と頭上に分けて雲量を観測する図中央の観測者から北、北東、東、南東、南、南西、西、北西と頭上を順に見て、建物や山を除外する方法西北東南東南西北西校舎障害物は雲に数えない最後に頭上

観測のコツは、方角ごとに雲の割合を見積もり、最後に全天としてまとめることです。ただし、八方向の値を単純平均するだけではありません。頭上と地平線近くでは見える面積の対応が違うため、最終的には全天の面積割合として調整します。

雲が速く動く日は、観測中にも状態が変わります。長い時間をかけすぎず、観測開始時刻と終了時刻を記録します。

使う

観測手順です。

  1. 開けた安全な場所へ移動し、時刻を記録する。
  2. 北を確認し、北→北東→東のように順番を決める。
  3. 各方向と頭上で、青空と雲の面積を見積もる。
  4. 校舎・樹木・山・煙などを雲から除く。
  5. 全天を一つとして、雲量0〜10を決める。
  6. 地点、時刻、雲量、降水などの大気現象を記録する。

例として、北側はほぼ雲、南側は半分、頭上は約7割の雲で、全天として約8割なら雲量8です。「北が10、南が5、頭上が7だから平均7.3」と機械的に計算するのではなく、視野全体の面積で見直します。

転用する

全天カメラの写真を比べる場合は、同じ投影方法・同じ時刻間隔かを確認します。魚眼写真の端は引き伸ばされるため、写真上の面積が実際の空の面積と同じとは限りません。

山で地平線の多くが隠れる場合は、見えない範囲を想像で埋めません。「観測可能な範囲では雲量6程度」と限定し、全天の判定には不足があると記録します。

次は、雲量、雲形、雲の厚さを別の特徴として整理します。

確認1:雲量観測で一方向だけを見てはいけないのはなぜ?雲量は頭上と全方位を含む全天に対する割合だからです。
確認2:校舎で空の2割が隠れている。校舎を雲として数えてよい?いけません。障害物は除外し、見えない範囲があることを記録します。
確認3:魚眼写真の白い部分が画面の半分なら、必ず雲量5?必ずとは限りません。投影による面積のゆがみと、白い部分が本当に雲かを確認します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。