観測記号と時系列から風の変化を読もう
まず知る
このレッスンは6レッスンの4番目です。風向・風速・風力の区別を使い、天気図の観測記号と時間変化を読みます。
中学理科でよく使う日本式の観測記号では、観測地点の丸から風上側へ伸びる棒が風向を示し、矢羽の数が風力を示します。棒は風が進む先ではありません。
国際式天気図では、短い矢羽5ノット、長い矢羽10ノット、旗50ノットのように風速を表します。同じような形でも定義が違うため、問題の凡例を先に読みます。
理解する
観測記号は、向きと強さを一つの図へ重ねています。まず棒の伸びる方角を16方位で読み、次に矢羽を凡例へ対応させます。
時系列では、風向を方角の名前として順に読みます。図の例は南→南西→西→北西と変化し、平均風速は15時に最大です。最大瞬間風速も15時に最大ですが、平均風速と同じ量ではありません。
風向は角度の循環です。北北西の次に北へ変わるのを「値が急に小さくなった」とは考えません。方位盤上で隣り合う向きとして読みます。
使う
問題:「15時の観測記号の棒が西へ伸び、矢羽が6本ある。風向と風力を答えなさい。」
棒は風上側の西へ伸びるので西風、矢羽6本なので風力6です。空気は西から東へ進みます。
国際式の記号なら、矢羽の本数をそのまま風力にはしません。短矢羽・長矢羽・旗を凡例に従って合計し、ノットで風速を読みます。
転用する
初見の資料は次の順で読みます。
- 日本式か国際式か、凡例を確認する。
- 地図の北を確かめる。
- 棒が伸びる風上側から風向を読む。
- 矢羽を凡例へ対応させ、風力または風速を読む。
- 時系列なら変化前後と、平均・最大瞬間の列を区別する。
記号が一つだけなら、その時刻・地点の風しかわかりません。前線や低気圧の通過を考えるには、複数時刻や周辺地点の資料が必要です。
次は、記号の逆読み、風力と風速、平均と瞬間、障害物の影響による誤答をまとめて直します。
確認1:観測地点から棒が北東へ伸びる日本式記号の風向は?
北東です。棒は風が吹いてくる風上側へ伸びます。確認2:国際式記号で長矢羽2本なら、風力2?
違います。国際式では長矢羽1本が10ノットなので、2本は20ノットです。凡例を確認します。確認3:平均風速5 m/s、最大瞬間風速12 m/sを同じ列の増減として比べてよい?
いけません。平均した時間範囲が異なる別の統計量なので、種類を区別して比較します。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。