LESSON 01

気象観測と大気の入試総合

天気図・気圧・風の因果を一続きに説明しよう

等圧線と気圧差を読み、気圧差が風を生む因果を観測値と結びます。

天気図・気圧・風の因果を一続きに説明しよう

まず知る:このレッスンの役割と目標

ここは6レッスンの3番目です。これまで個別に学んだ気圧、等圧線、風向・風速を、一つの原因と結果の流れにします。

空気には重さがあり、その空気が地面を押す力を気圧として表します。地表付近では、空気は基本的に気圧の高い側から低い側へ動こうとします。この空気の動きが風です。

等圧線は、同じ気圧の地点を結んだ線です。等圧線の間隔が狭い場所ほど、短い距離で気圧が大きく変わるため、風が強くなりやすくなります。見るべきなのは線の本数ではなく、同じ距離あたりの気圧差です。

理解する:例題で理由を確かめる

地点Aと地点Bは100km離れています。Aの気圧が1016hPa、Bが1004hPaなら、AからBへ向かう向きに12hPaの気圧差があります。実際の風向は地球の自転や地表との摩擦の影響も受けますが、中学校の因果の中心は「気圧差が空気を動かす」です。

等圧線の間隔と風の強さ左は等圧線の間隔が広く風が弱い場所、右は間隔が狭く風が強い場所間隔が広い101610121008気圧差が小さく弱め間隔が狭い101610121008気圧差が大きく強め

説明答案は「等圧線の間隔が狭いから」だけで止めず、「同じ距離での気圧差が大きく、空気を動かす力が大きいから」と理由を一段深く書けると強くなります。

使う:間違い・誤答を直して練習する

誤答例:「低気圧では風が強く吹いた。したがって、風が空気を運び去ったため低気圧になった。」

観測した順序だけで因果を逆にしてはいけません。この学習範囲の基本は、周囲との気圧差が風を生むことです。修正するなら「低気圧と周囲の気圧差が大きく、等圧線の間隔が狭いため、風が強くなった」とします。

また、天気図の等圧線を横切るときは、線に書かれた数値と間隔を確認します。線が5本あるという情報だけでは、1本ごとの差が4hPaなのか別の値なのか、距離がどの程度なのか分かりません。

理解チェック1:等圧線とは?同じ気圧の地点を結んだ線です。
理解チェック2:等圧線が狭い場所で風が強まりやすい理由は?同じ距離あたりの気圧差が大きく、空気を動かす力が大きくなるからです。
理解チェック3:風を生む基本の原因は?場所による気圧の差です。空気は高い側から低い側へ動こうとします。

転用する:まとめと次の学びへ

初見の天気図では、①等圧線の数値、②間隔、③高圧側と低圧側、④観測地点の風向・風速、の順に結びます。「気圧差→空気の動き→観測された風」という矢印を頭の中に置くと、用語を並べるだけでない説明になります。

次は、天気図だけでなく、複数地点の観測表と時系列グラフも組み合わせます。原因と結果を考える前に、地点と時刻を対応させることが重要です。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。