LESSON 01

一日の気温変化

日射で地面が暖まり空気へ伝わる順序を説明しよう

「一日の気温変化」第3段階。日射から地面、空気へ熱が伝わる順序と、受熱・放熱の差から最高気温の時間差を説明する。

日射で地面が暖まり空気へ伝わる順序を説明しよう

まず知る

このレッスンの役割と目標

このレッスンは「一日の気温変化」6レッスンの3番目です。前回、条件をそろえた連続観測を設計しました。今回は、なぜ気温は日の出後に上がり、太陽が最も高くなるころを過ぎても上がり続けることがあるのかを説明します。

中心となる順序は 日射 → 地面 → 地面近くの空気 です。太陽からのエネルギーはまず地面に多く吸収され、暖まった地面が接する空気へ熱を伝えます。空気は混ざりながら、地面付近から暖まります。

理解する

受熱と放熱の差を見る

日射、地面、空気の加熱と最高気温の時間差午前は日射による受熱が放熱より大きく地面と空気が暖まる。正午後も受熱が放熱を上回る間は気温が上がり、両者がつり合うころに最高となる。日射地面が先に暖まる地面から空気へ受け取る熱失う熱つり合うころ受熱 > 放熱なら温度上昇受熱 = 放熱で最高付近受熱 < 放熱なら温度低下

正午ごろに太陽高度が最大になり、日射はその前後で強くなります。しかし、正午を少し過ぎても、地面が受け取る熱が失う熱より大きければ、地面の温度はまだ上がります。その熱が空気へ伝わるため、気温の最高時刻は太陽高度最大より遅れることが多いのです。

夕方、地面が受け取る熱より失う熱のほうが大きくなると、地面と空気の温度は下がります。夜間も地面は熱を失い続けるため、最低気温は日没直後ではなく、日の出前後になることが多くなります。

使う

状態から気温変化を予測する

状態 受熱と放熱 気温の傾向
午前、晴れて日射が強い 受熱 > 放熱 上昇しやすい
午後、受熱と放熱が同じ 受熱 = 放熱 最高付近・変化が小さい
夜、日射がない 受熱 < 放熱 低下しやすい

「太陽が空気を直接暖めるから正午が最高」という説明は二か所ずれています。地面を通して空気が暖まる順序を省き、受熱と放熱の時間差も無視しています。

例えば12時から14時に太陽高度が下がり始めても、地面の受熱が放熱より大きければ気温は上昇できます。問われているのは日射の強さだけではなく、入る熱と出る熱の差です。

転用する

まとめと次へのつながり

初見の資料では、太陽高度、日射量、地表面温度、気温の最大時刻を順に並べます。一般に変化は同時ではなく、地面と空気へ伝わる時間のずれがあります。ただし、雲、風、雨、地面の種類で時刻は変わるため「毎日14時」と固定しません。

次は晴天と曇天の曲線を比べ、最高と最低の差である日較差を計算します。

理解チェック

確認1:気温が上がる基本の順序は何ですか。太陽の日射を地面が吸収して暖まり、その地面から近くの空気へ熱が伝わる順序です。
確認2:正午を過ぎても気温が上がることがあるのはなぜですか。太陽高度が下がり始めても、地面が受け取る熱が失う熱より多い間は、地面と空気が暖まり続けるからです。
確認3:最高気温は毎日14時と決められますか。決められません。雲、風、雨、地面の状態などで受熱と放熱が変わるため、実際の曲線を確認します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。