LESSON 01

風向・風力・風速

風向計・風速計を開けた場所で正しく使おう

方位・高さ・観測時間をそろえ、障害物の少ない場所で風向計と風速計から代表的な風を記録します。

風向計・風速計を開けた場所で正しく使おう

まず知る

このレッスンは6レッスンの2番目です。前のレッスンで区別した風向と風速を、器具で再現可能に測ります。

器具 測るもの 見るところ
風向計 風が吹いてくる方角 方位を合わせ、矢羽根が示す風上側を読む
風速計 空気の速さ 回転数やセンサーの表示をm/sで読む
吹き流し おおよその風向と強さ 流れる先の反対が風向、傾きは強さの手がかり

風は一瞬ごとに揺れます。測った瞬間の値だけでなく、どの時間の平均か、最大瞬間風速かを記録します。

理解する

建物や樹木に当たった風は、曲がったり弱まったり、渦を作ったりします。地域の風を測るには、周囲より開けた場所で、器具の高さと観測時間をそろえます。

開けた場所と建物の風下での風観測の違い左から吹く風が、開けた場所の風向計と風速計にはまっすぐ届き、建物の風下では渦と弱まりが生じる様子開けた場所代表的な風を測りやすい建物建物の風下渦・弱まり・向きの乱れ

方位の基準も必要です。風向計の北を地理上の北へ合わせます。器具自体を回転させてしまうと、同じ風でも違う方角を示します。

代表風向を決めるときは、一定時間の観測で最もよく現れる向きを使います。短い突風が一度あっただけで、観測時間全体の風向を決めません。

使う

校庭での観測手順です。

  1. 建物・樹木・斜面の影響が少ない開けた場所を選ぶ。
  2. 風向計の方位を地図やコンパスで合わせ、器具を水平にする。
  3. 風向計と風速計を決めた高さに置く。
  4. 1回だけでなく、決めた時間内に複数回読む。
  5. 代表風向、平均風速、必要なら最大瞬間風速を区別して記録する。
  6. 日時、地点、高さ、観測時間、単位、周囲の状況を残す。

例として、10分間の風向が北西7回、西北西2回、北1回なら、代表風向は北西とします。風速が2.8、3.5、4.1 m/sと揺れた場合、一つの値を選ぶのではなく、目的に応じて平均や最大瞬間を区別します。

転用する

観測配置図では、風が来る側に障害物がないかを先に見ます。器具の風下に建物があるより、風上にあるほうが値への影響が大きくなります。ただし風向が変われば風上・風下も変わります。

スマートフォンの天気表示を使う場合も、観測所の地点、高さ、平均時間、更新時刻を確認します。自分の家のベランダの風と観測所の値が違っても、器具の故障とは限りません。

次は、m/sで測る風速と、風の影響を段階で表す風力の違いを理解します。

確認1:建物のすぐ風下で地域の風を測りにくいのはなぜ?建物で風が曲がり、弱まり、渦ができて、地域を代表する向きや速さと異なるからです。
確認2:一瞬だけ南風、その後9回は西風だった。代表風向を南としてよい?通常は適切ではありません。観測時間内で最もよく現れる西風を代表とし、一瞬の変化は別に記録します。
確認3:二地点の風速を比べるときにそろえる情報は?時刻、器具の高さ、観測時間、平均か瞬間か、周囲の障害物などをそろえます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。