風向計・風速計を開けた場所で正しく使おう
まず知る
このレッスンは6レッスンの2番目です。前のレッスンで区別した風向と風速を、器具で再現可能に測ります。
| 器具 | 測るもの | 見るところ |
|---|---|---|
| 風向計 | 風が吹いてくる方角 | 方位を合わせ、矢羽根が示す風上側を読む |
| 風速計 | 空気の速さ | 回転数やセンサーの表示をm/sで読む |
| 吹き流し | おおよその風向と強さ | 流れる先の反対が風向、傾きは強さの手がかり |
風は一瞬ごとに揺れます。測った瞬間の値だけでなく、どの時間の平均か、最大瞬間風速かを記録します。
理解する
建物や樹木に当たった風は、曲がったり弱まったり、渦を作ったりします。地域の風を測るには、周囲より開けた場所で、器具の高さと観測時間をそろえます。
方位の基準も必要です。風向計の北を地理上の北へ合わせます。器具自体を回転させてしまうと、同じ風でも違う方角を示します。
代表風向を決めるときは、一定時間の観測で最もよく現れる向きを使います。短い突風が一度あっただけで、観測時間全体の風向を決めません。
使う
校庭での観測手順です。
- 建物・樹木・斜面の影響が少ない開けた場所を選ぶ。
- 風向計の方位を地図やコンパスで合わせ、器具を水平にする。
- 風向計と風速計を決めた高さに置く。
- 1回だけでなく、決めた時間内に複数回読む。
- 代表風向、平均風速、必要なら最大瞬間風速を区別して記録する。
- 日時、地点、高さ、観測時間、単位、周囲の状況を残す。
例として、10分間の風向が北西7回、西北西2回、北1回なら、代表風向は北西とします。風速が2.8、3.5、4.1 m/sと揺れた場合、一つの値を選ぶのではなく、目的に応じて平均や最大瞬間を区別します。
転用する
観測配置図では、風が来る側に障害物がないかを先に見ます。器具の風下に建物があるより、風上にあるほうが値への影響が大きくなります。ただし風向が変われば風上・風下も変わります。
スマートフォンの天気表示を使う場合も、観測所の地点、高さ、平均時間、更新時刻を確認します。自分の家のベランダの風と観測所の値が違っても、器具の故障とは限りません。
次は、m/sで測る風速と、風の影響を段階で表す風力の違いを理解します。
確認1:建物のすぐ風下で地域の風を測りにくいのはなぜ?
建物で風が曲がり、弱まり、渦ができて、地域を代表する向きや速さと異なるからです。確認2:一瞬だけ南風、その後9回は西風だった。代表風向を南としてよい?
通常は適切ではありません。観測時間内で最もよく現れる西風を代表とし、一瞬の変化は別に記録します。確認3:二地点の風速を比べるときにそろえる情報は?
時刻、器具の高さ、観測時間、平均か瞬間か、周囲の障害物などをそろえます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。