同じ場所で時刻をそろえて気温を連続観測しよう
まず知る
このレッスンの役割と目標
このレッスンは「一日の気温変化」6レッスンの2番目です。前回は気温曲線を読みました。今回は、その曲線を作る観測方法を整えます。中心技能は、時刻以外の条件をできるだけそろえ、一定間隔で気温を記録することです。
気温の時間変化を調べたいなら、温度計へ直射日光を当ててはいけません。日光で温度計そのものが暖まると、周囲の空気より高い値を示すからです。風通しのよい日陰で、地面からおよそ1.5 mの高さを保ちます。
理解する
比較できる観測を設計する
一日の変化では、変える条件は時刻です。そろえる条件は地点、地面からの高さ、温度計、日陰、風通し、読み方です。2時間ごとなど一定間隔にすると、変化の速い時間帯を比較しやすくなります。
記録には気温だけでなく、時刻、天気、雲量、風、観測場所も残します。途中で雲が増えたり雨が降ったりすれば、曲線の形が日射以外の影響を受けた可能性を後から検討できます。
使う
観測計画を判定する
| 計画 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 毎回同じ百葉箱で2時間ごと | 適切 | 場所・高さ・日射条件がそろう |
| 朝は校庭、昼は屋上、夜は室内 | 不適切 | 時刻と同時に場所も変わる |
| 温度計を日なたに置く | 不適切 | 温度計が日射で暖まり、気温とずれる |
| 8時、9時、15時、22時に測る | 比較しにくい | 間隔が不ぞろいで変化点を見落としやすい |
デジタル温度計を使う場合も、表示が落ち着いてから読み、センサーの位置をそろえます。目盛り式なら目の高さを液柱の先端に合わせます。前の「気温を正しく測る」で得た技能を、今回は連続観測へ使っています。
よくある間違いは「同じ温度計なら、どこで測っても比較できる」です。同じ器具でも、日なたと日陰、地面近くと1.5 m、室内と屋外では測っている環境が違います。
転用する
まとめと次へのつながり
欠測があった場合は、都合のよい値を作らず「欠測」と記録します。公的データを使うときも、観測地点・時刻・単位・測器変更の有無を確認します。
次のレッスンでは、こうして得た曲線がなぜ正午の後もしばらく上がるのかを、日射→地面→空気、受け取る熱と失う熱の差で説明します。
理解チェック
確認1:一日の変化を調べるとき、主に変える条件は何ですか。
時刻です。地点、高さ、温度計、日陰、風通し、読み方はできるだけそろえます。確認2:直射日光の下で測った値を気温としにくいのはなぜですか。
日射で温度計自体が暖まり、周囲の空気の温度より高い値を示すことがあるからです。確認3:途中の値を測り忘れたとき、前後の平均を書いてよいですか。
実測値としては書きません。欠測と記録し、推定する場合は推定値だと区別します。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。