温度と飽和水蒸気量の表・曲線を正しく読もう
まず知る
このレッスンの役割と目標
このレッスンは「飽和水蒸気量と温度」6レッスンの2番目です。前回は実際量と最大量を区別しました。今回は、横軸が温度、縦軸が飽和水蒸気量の曲線を読み、指定された温度の最大量を求めます。
次の表は学習でよく使う代表値です。
| 温度 | 0℃ | 10℃ | 20℃ | 30℃ |
|---|---|---|---|---|
| 飽和水蒸気量 | 4.8 g/m³ | 9.4 g/m³ | 17.3 g/m³ | 30.4 g/m³ |
理解する
温度から曲線へ、曲線から最大量へ
20℃を読むなら、横軸の20℃から垂直に曲線まで進み、そこから水平に縦軸へ進みます。17.3 g/m³と読めます。逆に飽和水蒸気量から温度を読むときは、縦軸から水平、曲線から垂直に下ります。
曲線は右上がりで、温度が高いほど飽和水蒸気量が大きくなります。しかも直線ではなく、温度が高い部分ほど増え方が大きくなります。
使う
読み取りの順番
- 横軸が温度、縦軸が飽和水蒸気量か確認する。
- 単位℃とg/m³を確認する。
- 指定温度から曲線へ垂直に進む。
- 曲線から縦軸へ水平に進む。
- 表の代表値と大きく矛盾しないか確かめる。
「20℃の空気には必ず17.3 g/m³入っている」は誤りです。曲線は実際量ではなく最大量です。また15℃など表にない値を読むときは、グラフの目盛りに応じた概数とし、必要以上に細かい値を断定しません。
転用する
まとめと次へのつながり
未知の曲線でも、軸・単位・読み進む向きを守れば使えます。0℃から10℃の増加は4.6 g/m³、20℃から30℃の増加は13.1 g/m³で、同じ10℃上昇でも増加量が異なります。
次は、なぜ温度が高いほど飽和水蒸気量が大きくなるのかを、蒸発と凝結の動的なつり合いで説明します。
理解チェック
確認1:20℃の飽和水蒸気量はいくらですか。
代表値の表・曲線では17.3 g/m³です。確認2:曲線上の値は実際に含まれる水蒸気量ですか。
いいえ。その温度で水蒸気として存在できる最大量です。確認3:15℃の値を小数第3位まで断定してよいですか。
資料の目盛りがそこまで細かくなければ断定しません。曲線から読める精度で概数を答えます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。