雲量・雲形・雲の厚さを分けて説明しよう
まず知る
このレッスンは6レッスンの3番目です。観測した雲を、雲量だけで全部説明しないために、三つの特徴を分けます。
| 特徴 | 何を表すか | 例 |
|---|---|---|
| 雲量 | 全天のうち雲が覆う割合 | 0〜10 |
| 雲形 | 雲の形・できる高さによる種類 | 積雲、層雲、巻雲など |
| 厚さ・光の通り方 | 雲を光が通りやすいか | 太陽が透ける薄い雲、暗い厚い雲 |
雲量8は「空の約8割が雲」という意味だけです。雲の種類や雨の降りやすさを直接示す数字ではありません。
理解する
同じ雲量でも、雲の並び方と厚さは違います。空の8割を薄い巻層雲が覆う場合も、発達した積雲が多数広がる場合も雲量8になり得ます。
雲が黒く見える主な理由は、厚い雲の中で光が散乱・吸収され、雲底まで届く光が少なくなるためです。「黒いから雲量10」ではありません。黒い雲が全天の2割なら、雲量はおよそ2です。
雲形は、形だけでなく高さやでき方と関係します。ここでは名称をすべて暗記するより、「割合・形・厚さは別の観測情報」と説明できることを完成させます。
使う
問題:「空の9割を白く薄い雲が覆い、太陽が透けて見える。雲量と、雲の厚さについて答えなさい。」
雲量は9です。雲が白く太陽が透けることから、比較的薄い雲と考えられます。「薄いから雲量が小さい」とはしません。雲量は覆う割合だからです。
別の例で、黒い積雲が空の3割にあり、残りは青空なら雲量3です。雲の厚さは大きい可能性がありますが、雲量は3にとどまります。
転用する
写真資料では、最初に全天を覆う割合、次に形、最後に光の通り方を別々にメモします。この順なら、印象の強い黒い雲だけを大きく数える誤りを減らせます。
雲量だけで雨を断定してはいけません。雲量10でも薄い雲で降水がない場合があり、雲量が小さくても発達した積乱雲の下で強い雨になる場合があります。降水記録や雲形も必要です。
次は、雲量の境界値0・1・2・8・9・10を使い、快晴・晴れ・曇りを判定します。
確認1:雲量8から雲形を一つに決められる?
決められません。雲量は覆う割合だけを表し、雲形や厚さは別に観測します。確認2:黒い雲が全天の2割なら、雲量はいくつ?
およそ2です。色や厚さではなく、全天を覆う割合で決めます。確認3:雲量10なら必ず雨?
必ずではありません。雲の種類・厚さ・降水の有無を別に確かめます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。