風はどこからどこへ?風向と風速を分けよう
まず知る
このレッスンは「風向・風力・風速」6レッスンの入口です。前のセクションで身につけた、観測量・時刻・地点・単位をそろえる力を使い、風の向きと速さを別々に表します。
風は空気の移動です。風向は風が吹いてくる方角、風速は空気が動く速さを表します。
| 観測量 | 答える問い | 表し方 |
|---|---|---|
| 風向 | 風はどちらから来るか | 北、北北東、北東などの16方位 |
| 風速 | 空気はどれほど速く動くか | m/s(メートル毎秒) |
| 風力 | 風の影響を何段階で表すか | 0〜12の階級 |
南風は南から吹いて北へ進む風です。「南へ進む風」ではありません。風向は、手紙の宛先ではなく出発地を名乗ると覚えます。
理解する
同じ風でも、「どこから」と「どれほど速く」は別の情報です。北風1 m/sと北風10 m/sは向きが同じですが、強さが大きく違います。南風5 m/sと北風5 m/sは速さが同じでも、空気の移動方向は反対です。
風速5 m/sは、空気が平均として1秒間に約5 m移動する速さです。自動車の速度km/hとは単位が違うので、数字だけを比べません。
16方位では、北と北東の間を北北東、北東と東の間を東北東と呼びます。まず東西南北を置き、その間を半分ずつ分けると読みやすくなります。
使う
問題:「風向計は北西を指し、風速計は4.2 m/sを示した。空気はどちらからどちらへ動くか。」
風向は北西なので、空気は北西から来ます。進む先は反対の南東です。答えは「北西から南東へ、平均約4.2 m/sで動く」です。
よくある誤答は「北西へ動く」です。矢印の先を風向だと思ったところでずれています。風向は吹いてくる側、進む先はその反対です。
転用する
地図や天気図で風向を読むときは、まず方位記号を置きます。紙面の上が北とは限らず、地図の向きが回転している問題もあるからです。
風向がわかっても、風速や風力は決まりません。木の枝の揺れ、旗のなびき方、風速計の値など、別の情報が必要です。向きと速さを分けることが、次の測定レッスンの土台になります。
次は、風向計と風速計を開けた場所に置き、短時間のゆれに惑わされず代表的な風を記録します。
確認1:西風は、空気がどちらからどちらへ動く風?
西から東へ動く風です。風向は吹いてくる方角で表します。確認2:北風3 m/sと北風8 m/sは、何が同じで何が違う?
風向は同じ北で、風速が異なります。8 m/sのほうが空気の移動が速いです。確認3:風が南東へ進んでいるとき、風向は?
反対側の北西です。風は北西から吹いて南東へ進みます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。