LESSON 01

気圧差が風を生む

風は気圧の高い側から低い側へ生まれると捉えよう

気圧差があると、地表付近の空気が高圧側から低圧側へ動き始める基本を学びます。

風は気圧の高い側から低い側へ生まれると捉えよう

まず知る:このレッスンの役割と目標

このレッスンは「気圧差が風を生む」の1番目です。前の結露では空気の温度と水蒸気を扱いました。ここからは、空気が動く原因を学びます。

風は空気の移動です。地表付近の基本モデルでは、二つの場所に気圧差があると、空気は気圧の高い側から低い側へ動き始めます。大切なのは「高い・低い」という一地点の値ではなく、二地点の差です。

完成の目安は、気圧値と地点配置を見て、空気を動かす力の基本方向を矢印で示せることです。

理解する:例題で理由を確かめる

A地点が1020 hPa、東側のB地点が1000 hPaなら、基本的な力はAからB、つまり西から東を向きます。

高圧側から低圧側へ空気を動かす基本方向西のA地点1020ヘクトパスカルから東のB地点1000ヘクトパスカルへ、気圧差による力が向くA 高圧側1020 hPaB 低圧側1000 hPa基本の力西から東へ

低圧側が空気を吸い込むのではありません。高圧側から受ける押す力の方が大きいため、差し引きの力が低圧側へ向きます。詳しい理由は3番目で粒子から説明します。

実際の風向には地球の自転や地表の摩擦も働くため、いつでも高圧から低圧へ一直線に吹くとは限りません。今は、風を生み始める基本の力を学んでいます。

使う:間違い・誤答を直して練習する

C地点1008 hPa、北側のD地点1002 hPaなら、基本の力はCからD、南から北です。反対にDからCと答えた場合は、高い値と低い値を逆に読んでいます。

両地点が1010 hPaなら、この二地点間には気圧差がありません。この資料だけからは、気圧差による一方向の力を決められません。

転用する:まとめと次の学びへ

開けた袋の空気や風船から空気が出る現象も、内外の圧力差が小さくなる方向へ空気が動く例です。ただし大気では温度、地形、地球自転など条件が増えます。

次は膜・注射器・風船を使い、圧力差だけを変える比較実験でこの向きを確かめます。

確認1:A1020 hPa、B1000 hPaなら基本の力はどちら向きですか。AからB、高圧側から低圧側です。
確認2:低気圧が空気を吸うから風が吹くのですか。その表現は不正確です。両側から押す力に差があり、高圧側から低圧側へ差し引きの力が働きます。
確認3:二地点が同じ気圧なら、この資料だけで風向を決められますか。決められません。二地点間の気圧差が示されていないからです。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。