見えない水蒸気と見える水滴を区別しよう
まず知る
このレッスンの役割と目標
このレッスンは「空気中の水蒸気」6レッスンの1番目です。前のセクションで、見えない空気も観測できる量から考えました。今回は水の三つの状態を使い、気体の水蒸気と、白く見える湯気・雲・霧を区別します。
水蒸気は気体になった水で、目には見えません。やかんの口から少し離れた白い湯気は、水蒸気が冷えてできた非常に小さな水滴です。雲や霧も主に小さな水滴や氷の粒で、気体の水蒸気そのものではありません。
理解する
やかんの口の近くを観察する
図の透明な部分にも水はあります。見えないので「何もない」とは言えません。少し離れると周囲の空気に冷やされ、水蒸気の一部が小さな水滴へ変わります。たくさんの水滴が光を散らすため白く見えます。
水蒸気は水が水素と酸素に分かれたものでもありません。水分子のまま、液体より自由に動く気体になっています。
使う
見た目と状態を分ける
| 現象 | 見えるか | 主な状態 |
|---|---|---|
| 空気中の水蒸気 | 見えない | 気体 |
| 白い湯気 | 見える | 小さな液体の水滴 |
| 霧・多くの雲 | 見える | 小さな水滴 |
| 氷晶からなる雲 | 見える | 小さな固体の氷 |
冷たい鏡に息を吹きかけると白く曇ります。口から出た水蒸気が冷たい面で水滴になったためです。「白く見えたから水蒸気」ではなく、白く見える理由を状態まで考えます。
よくある間違いは、目に見えるものだけを物質と考えることです。空気や水蒸気のような気体も場所をとり、質量をもつ物質です。
転用する
まとめと次へのつながり
初めて見る白いもやは、すぐ水蒸気と呼ばず、どこで冷えたか、表面に水滴が残るか、光を散らす粒があるかを調べます。観察事実と状態の説明を分けることが大切です。
次は、水面の水が目に見えない水蒸気となって空気中へ移る「蒸発」を、条件を一つだけ変えた観察で確かめます。
理解チェック
確認1:水蒸気は目に見えますか。
見えません。水蒸気は気体の水です。白く見える湯気は主に細かな液体の水滴です。確認2:やかんの口のすぐ近くが透明なのは、水がないからですか。
違います。高温の水蒸気があり、まだ細かな水滴へ凝結していないため透明です。確認3:雲を「空に浮く水蒸気」とする説明をどう直しますか。
雲は主に小さな水滴や氷の粒で見えています。見えない水蒸気が冷えてできると説明します。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。