LESSON 01

空気中の水蒸気

見えない水蒸気と見える水滴を区別しよう

「空気中の水蒸気」第1段階。見えない気体の水蒸気と、白く見える湯気・雲・霧の水滴や氷の粒を区別する。

見えない水蒸気と見える水滴を区別しよう

まず知る

このレッスンの役割と目標

このレッスンは「空気中の水蒸気」6レッスンの1番目です。前のセクションで、見えない空気も観測できる量から考えました。今回は水の三つの状態を使い、気体の水蒸気と、白く見える湯気・雲・霧を区別します。

水蒸気は気体になった水で、目には見えません。やかんの口から少し離れた白い湯気は、水蒸気が冷えてできた非常に小さな水滴です。雲や霧も主に小さな水滴や氷の粒で、気体の水蒸気そのものではありません。

理解する

やかんの口の近くを観察する

やかんから出る見えない水蒸気と白い湯気の違いやかんの口のすぐ近くは気体の水蒸気で透明。少し離れて冷えると小さな水滴になり白く見える湯気となる。透明な部分気体の水蒸気白い湯気細かな液体の水滴冷えると凝結水は同じ物質のまま、気体から液体へ状態が変わる

図の透明な部分にも水はあります。見えないので「何もない」とは言えません。少し離れると周囲の空気に冷やされ、水蒸気の一部が小さな水滴へ変わります。たくさんの水滴が光を散らすため白く見えます。

水蒸気は水が水素と酸素に分かれたものでもありません。水分子のまま、液体より自由に動く気体になっています。

使う

見た目と状態を分ける

現象 見えるか 主な状態
空気中の水蒸気 見えない 気体
白い湯気 見える 小さな液体の水滴
霧・多くの雲 見える 小さな水滴
氷晶からなる雲 見える 小さな固体の氷

冷たい鏡に息を吹きかけると白く曇ります。口から出た水蒸気が冷たい面で水滴になったためです。「白く見えたから水蒸気」ではなく、白く見える理由を状態まで考えます。

よくある間違いは、目に見えるものだけを物質と考えることです。空気や水蒸気のような気体も場所をとり、質量をもつ物質です。

転用する

まとめと次へのつながり

初めて見る白いもやは、すぐ水蒸気と呼ばず、どこで冷えたか、表面に水滴が残るか、光を散らす粒があるかを調べます。観察事実と状態の説明を分けることが大切です。

次は、水面の水が目に見えない水蒸気となって空気中へ移る「蒸発」を、条件を一つだけ変えた観察で確かめます。

理解チェック

確認1:水蒸気は目に見えますか。見えません。水蒸気は気体の水です。白く見える湯気は主に細かな液体の水滴です。
確認2:やかんの口のすぐ近くが透明なのは、水がないからですか。違います。高温の水蒸気があり、まだ細かな水滴へ凝結していないため透明です。
確認3:雲を「空に浮く水蒸気」とする説明をどう直しますか。雲は主に小さな水滴や氷の粒で見えています。見えない水蒸気が冷えてできると説明します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。