下の地層ほど古いという基本から時間を読もう
このレッスンの役割
このレッスンは「地層と化石を時間順に並べる」6レッスンの1番目です。前のセクションでは、化石を過去の生物の証拠として読みました。ここでは、化石が含まれる地層の上下から、生物が現れた順序を考えます。
完成の目安は、乱されていない一続きの地層では下ほど古く、上ほど新しいと判断し、その条件を言葉で説明できることです。
知る・理解する
水底へ砂や泥が積もるとき、先に積もった層の上へ、後から新しい層が重なります。地層ができた後に逆さになったり大きく乱されたりしていなければ、下の地層ほど古く、上の地層ほど新しいと考えられます。これを地層累重の考え方として使います。
下層から化石A、中層から化石B、上層から化石Cが見つかれば、この地点で確認された順序はA→B→Cです。ただし、これは化石AがBの直接の祖先だという意味ではありません。地層が示すのは、主に時間の前後関係です。
現在の標高と地層内の上下は別です。山頂の古い岩石と谷底の新しい岩石があることもあります。まず同じ露頭や対応づけた地層の中で上下を確認します。
具体例で使う
ある崖で、下から砂岩層A、泥岩層B、火山灰層Cの順に重なっていました。Aに三葉虫、Bにアンモナイト、Cの上に植物化石があります。地層が乱されていないなら、三葉虫を含むAが最も古く、次がアンモナイトを含むB、植物化石を含む上の層が最も新しいと読めます。
ここで「三葉虫がアンモナイトへ変身した」とは書きません。化石の出現順は分かりますが、直接の祖先関係には別の証拠が必要です。
誤答を直して次の学びへつなげる
「上の層は重いものに押されるから古い」は、堆積順を逆にしています。後から積もるものが上に重なります。
「山頂の地層は高いので新しい」は、標高と地層の上下を混同しています。隆起や侵食で現在の高さは変わります。
次は、柱状図に示された岩種・厚さ・化石・境界を同じ基準で記録し、時間を読む材料をそろえます。
自分で確かめよう
確認1:乱されていない地層では、下と上のどちらが古い?
下の地層が古く、上ほど新しいです。確認2:下層A、中層B、上層Cの化石の時間順は?
A→B→Cの順です。確認3:地層の上下から直接の祖先関係まで分かる?
分かりません。時間の前後は分かりますが、祖先関係には形態など追加の証拠が必要です。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。