水中と陸上では体に何が求められるか比べよう
このレッスンの役割
このレッスンは「生活環境に適した体のつくり」6レッスンの1番目です。前のセクションで比べた相同器官が、環境に応じてどんな形や働きへ変わったかを考えます。
完成の目安は、水中と陸上の酸素、乾燥、体の支え、生殖の条件を比較し、体の特徴を調べる問いへ変えられることです。
知る・理解する
水中では、水に溶けた酸素を取り込み、水の浮力を受けながら移動します。体表や卵は水に囲まれ、乾燥しにくい環境です。一方、陸上では空気中の酸素を取り込み、重力に逆らって体を支え、水分の蒸発を防ぐ必要があります。
ただし、陸上がすべての点で「難しい」と順位づけするのではありません。水中にも流れ、低い酸素濃度、水圧など固有の条件があります。環境ごとに異なる条件があり、体のつくりとの関係を調べます。
環境と体の関係は一つの特徴だけでは決まりません。呼吸器官、体表、卵、四肢など複数を組み合わせて考えます。
具体例で使う
魚類はえらで水に溶けた酸素を取り込み、ひれで水を押します。多くのは虫類は肺で呼吸し、乾燥しにくい体表と殻をもつ卵をもちます。
この違いを「魚は劣り、は虫類は優れる」とは表しません。それぞれの体のつくりが、生活する環境の条件とどう関係するかを説明します。
誤答を直して次の学びへつなげる
「陸上生物は水を必要としない」は、乾燥を防ぐ必要を見落としています。
「肺があれば陸上生物」は、一特徴だけの判断です。クジラも肺をもちますが水中で生活します。
次は、魚類・両生類・は虫類について、同じ観察項目をそろえて比較します。
自分で確かめよう
確認1:陸上で体表や卵に必要な働きは?
水分の蒸発を抑え、乾燥を防ぐ働きです。確認2:水中で体を支えやすくする力は?
水から受ける浮力です。確認3:肺だけで生息環境を決められる?
決められません。体表、卵、四肢など複数の特徴を見ます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。