グラフの軸・単位・条件を先に読もう
このレッスンの役割
このレッスンは「進化に関する資料を考察する」6レッスンの2番目です。前のレッスンでは、設問から比較対象・期間・量・答え方を抜き出しました。ここでは、値を読む前に軸・単位・凡例・条件・標本数を確認します。
完成の目安は、グラフの一本の点や線について「何を、どの単位で、どの条件で測った値か」を説明し、個体数と割合を混同せずに読めることです。
知る・理解する
グラフは形だけを見るものではありません。同じ右上がりでも、縦軸が個体数か割合か、横軸が年か世代かで意味が変わります。
確認順は次の通りです。
- 横軸:時間・世代・環境条件のどれか。
- 縦軸:何の量で、単位は何か。
- 凡例:色や記号がどの集団・形質か。
- 条件:気温、餌、場所など何が違うか。
- 標本数:何個体を調べた値か。
このグラフは形質Aの「個体数」ではなく「割合」を示します。各世代200個体を調べたなら、60%は120個体です。しかし各世代の標本数が違う場合、割合だけから個体数を出すにはそれぞれの標本数が必要です。
具体例で使う
島Aでは形質Xの割合が40%から70%へ増え、島Bでは20%から50%へ増えました。どちらも30ポイント増ですが、島Aは100個体、島Bは1000個体を調べています。
島Aの該当個体は40から70へ30個体増、島Bは200から500へ300個体増です。「割合の変化」は同じでも、「観察個体数の変化」は違います。
また、島Aは干ばつ、島Bは通常降水なら、場所だけでなく環境条件も異なります。どの違いが結果へ関係したかを次の仮説で考えます。
誤答を直して次の学びへつなげる
「青線が上なので個体数が多い」は、縦軸が割合なら誤りです。
横軸の1を「1年」と読むのも、単位が世代なら誤りです。生物によって一世代の長さは違います。
次は、読み取った条件から仮説を立て、仮説が正しいなら資料にどんな差が現れるはずかを先に予測します。
自分で確かめよう
確認1:グラフで最初に確認する五つは?
横軸、縦軸と単位、凡例、比較条件、標本数です。確認2:割合60%を個体数へ直すために必要な情報は?
調べた全個体数です。200個体なら120個体です。確認3:横軸が世代のとき、1を1年と読めない理由は?
一世代の時間は生物や条件で異なり、軸は年ではなく世代数を表しているからです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。